2007年09月26日

『C×C(コネクト×コレクト)』


ジャイブ 月刊コミックラッシュ 11月号 [Amazon] 掲載
『C×C(コネクト×コレクト)』(原作:秋タカシ、作画:田仲康二) 前編
紹介ページ





読んでてビックリしたんだけどこの作品王道展開のみしか展開がない。普通はその作品ならではの 独自の設定(『おれがあいつで〜』なら婆さんを殺したトラウマ抱えてるとか、『転校生』なら 舞台が尾道だとか)があるものだけど、この作品にはそういう修飾が一切ない。 二人の関係の説明もそこそこに開始4Pで入れ替わっちゃう潔さ。入れ替わり スキー的には全然OKだが一つの作品としてはどうなんだろうこれ。しかも前後編 とは…続いたところでもう描くことないぞ。絵柄は非常に今の流行りのそれなのでとても 読みやすいけど。

ストーリー的には全然大したものではないのだが、入れ替わり作品における“入れ替わった 当人同士のやりとり”が好きな者としては何回か読んでてじわじわきた。なにせ入れ替わった 二人と女の子の母親しか登場人物がおらず、全編二人のやりとりだけという徹底ぶり。 女の子側は表面的にはイヤがってはいるものの二人ともどちらかっていうとこの状況を 楽しんでいる感がある。もっとこういうドタバタコメディにおけるエッチなハプニング レベルの扱いの入れ替わり作品はあっていいと思う。

[この作品の情報はお茶の子さいさいさんからいただきました。ありがとうございました。]

posted by クロエ at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月21日

『入れ替わり少女』


TBSにて 9/20放送 『東京少女・セピア編』より
『入れ替わり少女』




ドラマと言ってもよくある新人女優・アイドルのプライベートビデオレベルのものかと 思っていたけど結構見れるほうだと思った。いじめられっこの女子中学生と抗争中の ヤクザが入れ替わるという設定勝ちだねこれは。エッチ方面のシーンというのはないんだけど 尺が短い割に要素をよく消化できている。ヤクザとしては仁義としてカタギを 巻き込んじゃいけないと思いつつも、今カタギの女子中学生なのは自分だ、という葛藤は とてもユニークだ。元に戻るのは予定調和的だが、この手の企画物にアグレッシブな展開 求めるのもアレなんで。

TS的に全然美味しくないと思う向きもあろうが“ヤクザが若い女の子になった”という話に 一般的に求められる絵って怖いがかっこいい女の子なんだよね。女の子の体になって ドギマギする男の図ではないんだな。 そういう観点で見るなら主役の草刈麻有嬢は割り切ってドスを利かせていて悪くは無い。 怖い女子高生とカマヤクザの取り合わせはこれはこれでパロディものテレビドラマ シリーズに転じさせることが可能な面白い設定だと思う。個人的には十分に楽しめた 作品だった。

[この作品の情報はあいさんからいただきました。ありがとうございました。]

posted by クロエ at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 実写作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月15日

『ラブリバ♂⇔♀』書籍化にて感想


ゴマブックス
『ラブリバ♂⇔♀』(著者:内藤みか尾谷幸憲
♂編 [Amazon] ♀編 [Amazon]




書籍化記念ということでまとめの感想など。ネタバレあります。
人気下降気味の女性アイドルとおっかけ男性ファンが入れ替わるという設定自体が結構 冒険していたこの作品。入れ替わった直後はそりゃねえだろと言いたくなる ような失敗ばかりやらかし、お互いにラブホテルでこっそり逢っていたところを スキャンダルされ総スカンを食らうというとこまでは中々にダイナミック。 で、失意の底から立ち上がる段階になってから、段々と二人のものの 考え方・感じ方や言動が肉体の方の性別のそれに変わっていくという展開に なっていく。

この再起の道を目指してからの展開はマネージャーやらアイドルのファンたちや 世間の人間の態度が話の中であまり一貫しておらず、物語の展開に合わせてる感が かなり漂う。いやぶっちゃけ言って物語自体がかなりご都合主義に走ってしまって いて、読んでいて非常にモヤモヤしてしまった。そんな純粋な物語の展開はさておき 入れ替わり作品としてはこのオチは悪くはない。今までの例から言うと何故かアイドルとの 入れ替わりを扱った作品は元に戻れずに終わることが多いようだ。

異性になって話し言葉や意識まで異性のそれへと変わっていく、というのはTSFでは 割とよくある描き方だけど、個人的にあまり好きではないかも。今までの 性別として過ごしてきた積み重ねはそう簡単に消えるものではないだろうし、 現代はその性ならではの立ち回りを強要されるようなことはない時代だ。 ここまでなにもかもが異性へのそれへと変わってしまうのは(それはそれで 倒錯感はあるが)、イマイチ感情移入がしづらいように感じられた。

しかしこの同じシチュエーションを男性と女性の作家でそれぞれ書くというのは かなり画期的だったと思う。男女入れ替わりを扱った作品は当たり前だが話を書く 人間はどちらかの性別なわけで、結局のところその書き手の性別が基本視点となり 物語の方向性を位置づけてしまう。『おれがあいつであいつがおれで』なんか タイトルからして男性視点だ。入れ替わり自体は空想上の出来事ではあるが、 起きた事態に対して男女で何を意識しているかの違いはよく描けていたと思う。

posted by クロエ at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。