2012年07月29日

アニメ『ココロコネクト』第3話「ジョバーとローブロー」


テレビアニメ 『ココロコネクト』公式サイト
ヒトランダム編 第3話「ジョバーとローブロー」




次第に人格入れ替わりに慣れてきた太一たちだが、それと同時にお互いの内面に気付き始める。ある日の放課後、これまで何度か唯と入れ替わった青木の指摘により、彼女のあるトラウマが露呈されてしまう。隠し続けてきた内心を知られた唯は激しく動揺し、部室を飛び出していく。唯の気持ちを察することができなかったと落胆する青木。一方、太一は唯をどうにかして救えないかと考える。 (公式サイトから引用)

今回も見所を取り上げていこうと思います。この第3話は入れ替わりというギミックという意味では恐らく一番面白いところだと思います。




前回はギャグっぽい引きで終わったけど、稲葉姫子は頭でっかちで言い方に棘があって言葉も無駄に難しいものを使う、はっきり言ってめんどくさいキャラなんですけど、この神経質キャラを演じるとしたら沢城みゆきしかいないなーと思います。
言ってることは色んな要素を含みますが、その中でも「入れ替わりが実際に起きたら単なるギャグで済むわけねーだろが」的な話でもあるわけです。これも意外と他作品で追求されてない部分。他人が自分として振る舞うことを真面目に考えたら怖くなりますよね。




ヒトランダム編で一番TSFギャグっぽく色々と妄想が湧く素晴らしいシーン「女性陣に入れ替わった男性陣が女の子として遊ぶ」というもの。どんな男でも「女になりたい」までいかないまでも「女が持っている文化を体験してみたい」的なものが大なり小なりあると思うんですね。そういうのを具現化したシーンなわけですよ。『ココロコネクト』は文研部5人の物語なので他に女の子として振舞わなければいけないシーンがないのが残念ですがこれはこれで良いものだ。




唯の男性恐怖症の流れを受けて突然唯と入れ替わるシーン。原作ではそこまで意識してなかったんですけど、絵で見るといいなあと思ったシーンで、いきなり踏み込んじゃいけない場面に放り込まれた感が強くてハッとしました。入れ替わる現象は対象者に肉体の強さなどの条件を問わずいきなり行われるのも特徴です。




入れ替わった状態で唯の悩みを聞くシーン。この作品はキャラクターの真剣な悩みを話すシーンは元の体になっていることが多いんですけど、ここは入れ替わった状態で行われます。入れ替わった当人同士で会話するシーンが好きなので満足満足。




で、唯の悩みへの回答がこれです。金的攻撃
純粋にアイデアが良かったですね。女性になった男性が生理の苦しみを知るみたいなのは他作品で少なくないんですけど、男性になった女性が男性ならではの痛みを知るというのは中々ないです。これ自体のインパクトも大きい。

第3話で描かれた部分はアイデアで面白い部分なので、この話で面白いと感じた人は多かったんじゃないかなーと思います。各人が持つ悩みというのも実はそこまで重いものではないんですね。個人的には感情移入できるラインまで落とし込んでるとは思うんですけど。

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2012年07月22日

アニメ『ココロコネクト』第2話「なかなか面白い人間達」

テレビアニメ 『ココロコネクト』公式サイト
ヒトランダム編 第2話「なかなか面白い人間達」




文研部の5人の間で、人格入れ替わりが次々と発生するようになった。唯と入れ替わった太一は身を隠すために女子トイレに駆け込むが、やましい目的ではないかと唯から疑われてしまう。そんな困った事態の連続に、困り果てる5人。そんなとき、彼らの前に<ふうせんかずら>と名乗る存在が現れる。 (公式サイトから引用)

今回のエピソード分で原作との差異を比べつつ、この第2話は見どころも結構多いのでいくつか言及してみます。




太一と唯の入れ替わりシーン。原作ではどちらかといえば「入れ替わり期間が短かった例」という感じのシーンであって、唯(太一)がトイレに入るとこまでいかないんですけど、トイレの男女を間違ってかつ「お前トイレで何しようとしてた」的なドタバタに上手く変更してます。いい修正。




ふうせんかずらと初接触のシーン。アニメ『ラムネ&40炎』の該当エピソードでも「なんで入れ替えたりするのかって?そりゃ面白いからだ。」な感じの台詞がありましたが、ここらへん作者の本音も言わせてるのかなーと思います(笑)。まあ実際何か壮大な実験みたいな理由よりいたずら感覚で人をおもちゃにするほうがゾッとするというとこもあるでしょう。
原作では唯が投げ飛ばされた後、5人全員に入れ替わりが発生してしまってふうせんかずらを追いかけられないという描写もあったけどそこはカット。まあなくてもいいかな。




青木と入れ替わった伊織のシーン。川面真也監督は『ジャイアニズム』vol.3のインタビューで「入れ替わる際にわかりやすい演出はいれない」ということを言ってましたが、実際変わったのは口調や性格でわかるようになっています。そしてそうなる可能性があることは太一たちも知っているのでそういうもんだと受け入れる。日常と非日常が地続きで繋がってる感が良いです。




伊織が語るアイデンティティの話。人間は何をもってその人物がその人物であると言えるのか。これは伊織が抱える悩みにも繋がる部分ですが、入れ替わり作品は世の中に多いけどこの部分に言及している作品ってほとんどないんですよ!いや本当に。深くて面白いテーマだと思うんだけどなあ。よく入れ替わり作品を見た人の感想で「入れ替わりネタなんて散々やりつくされたネタだろ」というのを見かけますがむしろ逆です。全然掘り下げられていない題材ですね。




クラスの係に立候補しようとする太一のシーン。これはアニメの演出が光りますね。流れはまったく自然なのに発生している異常事態。ちゃんとここまであらすじを見ていて先述した「入れ替わりに演出を入れない」を理解していれば、説明なんかなくても“絵”で何が起きたか理解できます。

この第2話では“入れ替わりの作品におけるポジション”が判明したわけです。「謎の存在・ふうせんかずらによって仕掛けられた超常現象」。ふうせんかずらは人間を超越した存在として描かれています。人間が台風が来るとわかっても台風自体を打ち消そうなんて思わずどうやり過ごすかを考えるのと同じ。このポジションはキャラクターたちが現象そのものへの探求・元に戻る(この作品の場合は現象が収まる)ための解明努力を描かなくて済むので、原作を最初に読んだ時も上手いなーと思ったりしたものです。

posted by クロエ at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ・ゲーム作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月15日

アニメ『ココロコネクト』第1話「気づいた時には始まっていたという話」

テレビアニメ 『ココロコネクト』公式サイト
ヒトランダム編 第1話「気づいた時には始まっていたという話」



八重樫太一たち5人の部員が所属する私立山星高校の文化研究部(=文研部)の部室は、その日もいつものように他愛のない会話で時間が過ぎていくはずだった。しかし前日の夜、桐山 唯と青木義文の間で、お互いの体と人格が入れ替わっていたことが発覚する。2人からそのことを打ち明けられた太一、部長の永瀬伊織、副部長の稲葉姫子はにわかには信じられずにいたが、それから間もなく、今度は伊織と○○の体が入れ替わってしまって…!?
(公式サイトから引用)

ついに「入れ替わり」というものをメインテーマに据えたテレビアニメが開始になりました!といっても最初のヒトランダム編が、ではありますが。まずアニオタとして語りますと制作のシルバーリンクは心理描写等の演出に定評があるところ。若干作画に締りがないところもあるのですが、数ある制作会社の中ではかなり相性がいいとこを引けたと言えます。またエンターブレイン系列会社が全力で応援(広告)する形になっており(原作がファミ通文庫なので)今期開始アニメの中では相当に露出度が高くなってますね。

そしてアニメの第1話。原作にはなかった各人の家庭の様子が描写として追加されていたり、各シーン毎の膨らまし方や省略の仕方が上手くどこを見せていくかが作り手の方で明確な意思として持っているのが分かります。
あとはアニメならではの絵があるゆえの説得力。

しっかり揉んでます

動画でこのシーン見たかったですよね!(*^ー゚)b
ストーリーは原作そのままなのでその点ではあまりないのですが、個人的に印象に残ってるのが伊織の「いや〜、これがなってみると『あ、え、そうなんだ〜』って感じなんだってば」という部分。この作品の入れ替わりに対する距離感ってこれだと思うんです。いい意味で冷静というか、よく入れ替わり作品は「一発アイデア」「ネタがない時の逃げ」なんて揶揄されますがそこだけで成り立ってる作品ではないですね。

入れ替わりというジャンル的に言及するなら、うちのサイトを見に来るような人はともかく一般的には入れ替わりものから想像するストーリーは『転校生』のそれで止まっていると言えます。その点、この作品は「入れ替わりが固定でない」「入れ替わりというものに対し冷静に、かつこの事象が各人に対してどういう意味を持つのか」といったアプローチがあったりします。そういう作品自体は結構あるのですが、テレビアニメというかなり広い範囲に訴えかけるメディアで展開されているという点で意義が非常に大きいのです。

posted by クロエ at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ・ゲーム作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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