2014年04月05日

TSF史を振り返る ネット以前


今ではインターネットは当たり前にインフラにまで成長しましたが、日本で本格的にサービスとして利用できるようになったのは早く見積もっても1995年頃でした。便利なものとして活用出来るようになったのは2000年頃だったと思います。
それまでどういったものだったかを私自身の体験をベースに語っていきます。自分は特に入れ替わりものに傾倒していたので言及する作品が入れ替わり系に寄るのはご容赦を。

自分が最初に心を揺さぶられた体験をしたのはサイトのはじめににも書いてありますが、歯医者の待合室で読んだ『ドラえもん』のてんとう虫コミックス第8巻に収録の「ぼく、マリちゃんだよ」というエピソードです。

dora08.jpg

主人公ののび太と女性アイドルの丸井マリが入れ替わる話で幼心にものすごくドキドキし自分の心に強烈な記憶を残しました。(どういう部分に惹かれたかはまた別の機会に)帰宅して数日経ちどうしても手元に置いて読み返したくなり、少ないこづかいを握りしめこの単行本を買いに本屋に向かったもんです。

その後、自分は漫画やアニメなどを普通に楽しむ少年だったので、色々作品を見ていくとかなーり低い確率ではありますが、入れ替わりを扱ったエピソードに遭遇するのですね。
自分は漫画はジャンプ派だったんですけど、友人はマガジン派で家に遊びに行った時などにそういう出会いがあったりするわけです。(具体的には『僕のパート2』という作品でした)もうその作品を知った時点で帰りたかったんですが(笑)、一通り遊んだ後で帰り道に本屋に直行したりするような感じでした。


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そんな趣味に目覚めつつ普通の年頃の少年として青春時代を過ごしていたわけです。しかし最初の時点からうっすら意識はしていたのですが、どうもこの趣味はかなりレアに属するものなのではないだろうか、ということを意識するようになりました。例えば、アクション映画面白いよなーとか、テレビゲーム面白いよなーとか、といったものと同列に扱えるかっていうとどうもそうではない。たまに話題に出て「そういう話あるよねー」くらいには言えるけれど、それ以上つっこんだ話が出来る空気ではない。

理由としては色々あるのですが、まずこのテーマは「性」というものがダイレクトに関係しているということ。今でこそ女性キャラクターがあふれ男性が女性キャラクターについて語ることに抵抗は少なくなってますが、一昔前は男なのに女のそれについて語ることは背徳的な空気がありました。(ここらへん私の思春期補正もあると思いますが)

「男が女になる」という字面だけ見るとリアルの性転換やオカマ、女装趣味などが想像され、これらは世間一般的にあまりいいイメージがない。もし説明する機会があったとしてそういうのとは違うよというとこまで持っていけるとも思えない。というか偏見をクリアしても狭い趣味であることには違いないわけで、どうにもおおっぴらに言える趣味ではないという結論になるわけです。

コレクター的な話をすると当時入れ替わり作品は主に偶然出会うものでしたが一応探したりもしました。探すといっても個人のやれることにはどうにも限度があり、例えば『ドラえもん』のような人を記号のようにいじくれる非日常を作品の中で出来る・しても許される系の作品を気に留めるようにしたりです。それによって発見した作品も数点ありましたが知らないまま入手出来なくなった作品も多いんだろうなあ、とぼんやり思っていました。

また一応コミュニティを活用を考えたこともあります。例えばアニメ情報雑誌やファンロードのような投稿誌には文通斡旋コーナーのようなものがあり、それを利用するかを考えたこともありました。当時の空気と引っ込み思案な自分の性格もあいまって実現には至りませんでしたが。
ただ当時から入れ替わり系の同人誌を通販で買ったりはしてました(笑)。

他の人がどうだったかは知りませんが、少なくとも自分は狭すぎる趣味を持ってしまった苦悩と、誰もがやっているわけではない趣味をやっていることの優越感に浸る、というめんどくさい人格形成された日々を送っていたわけです。

そして転機は訪れます。インターネットの登場です。

(続く)

posted by クロエ at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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