ジャイブ 月刊コミックラッシュ 11月号 [Amazon] 掲載
『C×C(コネクト×コレクト)』(原作:秋タカシ、作画:田仲康二) 前編
(紹介ページ)

読んでてビックリしたんだけどこの作品王道展開のみしか展開がない。普通はその作品ならではの
独自の設定(『おれがあいつで〜』なら婆さんを殺したトラウマ抱えてるとか、『転校生』なら
舞台が尾道だとか)があるものだけど、この作品にはそういう修飾が一切ない。
二人の関係の説明もそこそこに開始4Pで入れ替わっちゃう潔さ。入れ替わり
スキー的には全然OKだが一つの作品としてはどうなんだろうこれ。しかも前後編
とは…続いたところでもう描くことないぞ。絵柄は非常に今の流行りのそれなのでとても
読みやすいけど。
ストーリー的には全然大したものではないのだが、入れ替わり作品における“入れ替わった
当人同士のやりとり”が好きな者としては何回か読んでてじわじわきた。なにせ入れ替わった
二人と女の子の母親しか登場人物がおらず、全編二人のやりとりだけという徹底ぶり。
女の子側は表面的にはイヤがってはいるものの二人ともどちらかっていうとこの状況を
楽しんでいる感がある。もっとこういうドタバタコメディにおけるエッチなハプニング
レベルの扱いの入れ替わり作品はあっていいと思う。
[この作品の情報はお茶の子さいさいさんからいただきました。ありがとうございました。]
2007年09月26日
『C×C(コネクト×コレクト)』
2007年05月26日
コミカライズ『転校生 さよならあなた』
月刊 Asuka 7月号 [Amazon] に冒頭26P掲載
コミカライズ
『転校生 さよならあなた』(著者:三国桃子)

正直コミック化されるとはまったく予想してなかったので話を聞いて驚いた。メディアミックス
をすることが多い角川ならではと言えなくもないんだけど、ぶっちゃけ公開劇場が少ないことの
救済措置的な面が強いんでしょうな。映画の鑑賞が難しい人は6/23に出るこれの書き下ろし単行本を
買いましょうってことで。ってこれ『僕と彼女の×××』の映画の時のガイドブックと
状況が似てて泣ける…。
Asuka誌にプロローグ編として冒頭の26Pが掲載されその部分を読んだ感想だが、
絵は最近の漫画家さんらしく非常に読みやすくていいんだけど、物語の要所要所の要素が
未だに最初の原作小説から来てる点が多いことに驚愕。今日日の中学生が
オシッコだのチンチンだので盛り上がったりするかい…。予想通りだがリメイクとはいえ、某『時をかける少女』の
ように現代の時代性を取り入れた形で換骨奪胎しきったものとは全然違い、ほぼ同じものを
大林監督が今の技術で撮っただけの感じなんだろう。
雑誌の映画秘宝7月号にも
今作の映画の評が載っていて、褒めたりもしているのだがなんとも歯切れの悪い
言い回しが多い。なんでも来月の8月号では大林監督の特集をやるらしいので
自分のように大林という映画監督に特に思い入れはなく、大林映画の
見方(そういうのに縛られるのもなんだが)がよくわからない人間にとっては
ありがたい。おそらく前作の日本映画史における位置付けみたいなことが語られると
思うので興味ある人はこちらもチェックしてみてはどうかと。
[この作品の情報はみのむーさん、ちゅんさんからいただきました。ありがとうございました。]
2007年05月19日
『どう男女!?』第1話
りぼん 6月号 [Amazon] 掲載
『どう男女!?』(著者:萩わら子)
第1話

取り上げるの遅くなってしまってすいません。
少女漫画で堂々の王道入れ替わりものの連載スタート!
こういうのは大抵少年になった少女の描写が多めになるものだけど、これは
割と均等に描かれててなかなか好印象。入れ替わった直後の驚きっぷりは
中々すごい。基本的に「自分の体を他人に取られた」という思春期の人間に
してみりゃめちゃくちゃショックがデカいことが起きてるわけで、こんだけ
大騒ぎしてくれると嬉しくなってくるな!
基本的には既存の作品と比べて特に違うことをやってるわけじゃないけど、
掲載誌の対象年齢を考えればこれぐらいベタな方がいい。
気になる点はデフォルメ描写が多いのが少々引っかかるくらいか。また化粧が
どうこうって言うのは割と男性作家には気付きにくい点で中々面白いなーと思った。
話の詰め込みっぷりが凄いので少女漫画誌によくある3回で終わるパターンかも
しれないけど、出来れば長く続いてほしいもんです。
2007年03月22日
『しゅうと嫁』第1話
宙出版 ほんとうにこわい嫁・姑 5月号 [Amazon] 掲載
『しゅうと嫁』(著者:阪口ナオミ)
第1話「大日向家のトラウマ」

今までありそうでなかった嫁・姑入れ替わり作品。さらに連載作品というから驚きだ。
しかも内容は相当に強烈。嫁・姑の争いというのはもう理屈より感情で闘う世界であり、お互いの存在が
生理的嫌悪感を抱くくらい憎らしく思えるものだ。(あくまで私の想像ですが) そんな相手に
入れ替わることを想像するだけでも気分が悪くなるが、主人公の津奈美はさらに醜いババアの
体にされたんだから、まさしく踏んだり蹴ったり。一方の姑といえば若い肉体を得て「迷惑している」など
と言いながらも心の内では(・∀・)ニヤニヤしている。
ほとんどダークと言ってもいい。生々しすぎて素直に楽しむのに抵抗を
感じるくらい。うちのサイトを見に来られる方なら「自分と誰かが入れ替わったら〜」という
想像はしたことあると思うけど、たまになんかの間違いで自分が現実世界で嫌悪している人間と
入れ替わったことを想像してしまい嫌な気分になることはないだろうか。この作品は
そんなイヤな想像をまんま具現化されたような印象だ。(そう思わせるくらい主人公の描写が
上手く感情移入しやすいってとこもある)
よくこういうアグレッシブな設定で話を作ろうと思ったなあと正直感心もしていて
『ラブリバ♂⇔♀』にしてもそうだけど、まとまった話を作るという意味では、こういう
設定は相当に大変なハードルに思える。こういう冒険的な作品が見れるっていうのは嬉しいね。
いつもは入れ替わり作品は最終的に元に戻らないくらいがいいと思ってるけど、
さすがにこれは主人公が可哀想すぎるのでこの作品ばかりは元に戻ってほしいと思った(笑)。
[この作品の情報はみのむーさんからいただきました。ありがとうございました。]
2007年01月30日
『イケてる2人』/第252話
2007年01月29日
『少年フェイト』の該当作
少々前の話になりますが、巷で話題の驚愕の同人誌『少年フェイト』を入手しまして。
一応サイトの方針として一部の人間にしか手に入らない同人誌は紹介しないというのが
あったんですが、掲載されてる該当作が結構いい出来なので紹介をば。
『Fate stay/night』二次創作
『Magical Lovers』(著者:箱田あし&藤こよみ)
第3話「突撃柳洞寺!」

この前の回で誤って薬を飲んで入れ替わってしまった(という設定の)士郎と凛。
元に戻るために柳洞寺へ向かいキャスターの力を借りようとする二人。アサシンの猛攻を
かいくぐりキャスターに会うことが出来たものの、すぐに戻る方法はないと言われてしまう。
あるとすれば二人がアレをすることだと言うのだが…。といったストーリー。
物語のエッセンスが「ラブな二人が入れ替わった話」であり、『さくさく』(→作品リスト)にも
通ずるものがある本作。入れ替わったことでもちろん二人は困るんだけど、その状況を二人が
いかに対処するか、どういう心のやりとりがあるか、の点に主眼が置かれているストーリーだと
思う。(そういうのを勝手にラブものと命名することにした。) この作品はまさしくラブな
士郎と凛が入れ替わるという話になっていて見てて(・∀・)ニヤニヤしてしまった。てっきり小ネタかと
思ってたので思わぬ拾いものですた。
またこの同人誌に載ってる作品全てが擬似連載ものを装っているので、いかにも続きが
ありますみたいな形なのがなんとも小憎らしい。媒体がアンソロジーのように商業ラインに
乗っていないため入手は難しいかと思うけど、入れ替わりものが好きでFateも好きという人なら
(いるんだろうか…)、ヤフオク等を駆使すればなんとか手に入るやもしれませんよ。
2006年11月04日
『僕と彼女の×××』第34話
マッグガーデン 月刊コミックブレイド 12月号 [Amazon] 掲載
『僕と彼女の×××』(著者:森永あい)
第34話

修学旅行編スタート。途中季節外れの海への遊びとかあったせいで本編中の時間の経過が
少々混乱気味だったけど、劇中の台詞によると入れ替わってから既に8ヶ月が経過している
らしい。8ヶ月も経ってるのにブラの正しいつけ方も知らず、自分の下着姿見て興奮して
鼻血出すあきらはまったく素晴らしいったらないな!(* ´∀`)
最近はちょっとやおいオチが多かっただけに(それはそれで面白いけど)、今回はTS系のネタが走ってて良かった。あきらはあくまで自分は今仕方なく菜々子の体を
使ってるんだというスタンスは崩さないところが素晴らしい。
2006年07月16日
『Doする!?パラダイス』より『女の子のキモチ』
講談社 コミックボンボン 8月号 [Amazon] 掲載
『Doする!? パラダイス』(著者:玉越博幸)
該当
第8話「女の子のキモチ」

キタ━━(゚∀゚)━━ !! いやいやいやこれは素晴らしい!
玉越博幸といえばTSFファン的には『ガチャガチャ』ということになるんだろうけど、
個人的には週刊少年マガジンに連載されていた『BOYS BE…』の方が印象深く
、この作品自体同じこと(オムニバス形式で男の子と女の子の恋模様を描く)をやってる
代物。入れ替わりものとして見たとき、用意されている設定は超がつくほど王道なんだけど、
それを『BOYS BE…』文法で描いているのが今回のエピソードである。
普通の王道ものといえば入れ替わった二人の悲喜こもごもが描かれるものだけど、
これはビックリするぐらい女の子になった男の子の場面しか出てこない(笑)。
よく少女漫画で該当があった場合、男の子になった女の子ばかりが描かれることがあるけど、
これはまさしくその真逆。ボンボン掲載ということはそれなりに低年齢層向けなはずなのだが、
探索あり・女子更衣室の着替えイベントありと、物心つくかつかないかのいたいけな少年を
入れ替わり萌えに目覚めさせるだけの破壊力は十分にある(笑)。
また王道ものに描かれる女の子といえば、良くいえば素朴、悪く言えばダサめの
女の子が多かったものだが、この作品だとミニスカニーソの絶対領域を持つツンデレ委員長キャラだ。
まったくいい時代になったもんです。終盤に判明するその女の子は実は主人公のことが
好きだったというのは『BOYS BE…』からあるご都合主義的展開だけど、その重要な告白
イベントを入れ替わりシチュでやったというのは実は結構新鮮。その5ページにも渡る
告白の駆け引きは名シーンですわー。
いい意味で湿っぽくなる要素を感じさせないようによくまとまっており、王道ものとして
ちょっとエッチでノスタルジックに仕上げた傑作でしょうこれは。個人的に殿堂入りしていいかと思いますね。
2006年07月01日
『僕と彼女の×××』第32話
マッグガーデン 月刊コミックブレイド 8月号 [Amazon] 掲載
『僕と彼女の×××』(著者:森永あい)
第32話
千本木とのドキドキデート編完結。あきらは貞操の危機を迎えつつも桃井じいさんが
乱入し、しっちゃめっちゃになるというかなり無理矢理感漂うエピソード(笑)。
場面によってじいさんが邪魔になったり、必要になったりする駆け引きにも似た感覚は
結構面白い。また女の子らしい感情に芽生えて悶えるあきらというのは良いのだけど、
今回のオチしかりやおい絡みのネタが最近多いね。まあそれをちゃんとギャグとして
扱ってるから非常にバランスは取れてるけど。
2006年05月31日
『突撃!へっぽこ冒険隊』/第3話「あやしい二人」
富士見書房 月刊ドラゴンマガジン 7月号 [Amazon] 掲載
『突撃!へっぽこ冒険隊』(著者:浜田よしかづ)
該当
第3話「あやしい二人」

ちょwwwwwwこれ凄いwwwwww。
いやーこれ下手に感想書くとこれから読もうという人の楽しみ奪うことに
なりかないです。入れ替わり好きだったら今月のドラマガ買って絶対損はしませんよ!
以下ネタバレにつき反転
単発エピソードものとしては素晴らしい出来! 古代魔法遺跡による
入れ替わりという導入も良いが、お約束なドタバタ、さらに
目隠しイベントあり、探索あり、とすごいことになってます。
もうこれはエッチっていうよりエロスな領域っすなこれ。ひゃっほーい!
男の子と女の子が入れ替わったらどっちが得かっていったらそりゃ
女の子になった男の子だよね、という直球ストレートなロジックが
ダイレクトに面白い傑作エピソード。
「お…」っていうからにはアソコなんだろうなあ(笑)。すぐに
戻れなくていいからそれだけは勘弁ってことなんだろう(笑)。
マウナ( ノ∀`)踏んだり蹴ったりカワイソス。
[この作品の情報はちゅんさんからいただきました。ありがとうございました。]
2006年04月28日
『ななついろ★ドロップス』/「ななついろswitchs」
『ななついろ★ドロップス』
予約特典小冊子収録 該当
「ななついろswitchs」(著者:増田ぺろ)

この作品にまつわる背景を整理しておくと、
アダルトPCゲーム『ななついろ★ドロップス』の4/21の発売に関連し、一部の店舗にて
対応した予約キャンペーン(2005年12/9から2006年3/21まで)中に
予約したことで手に入る「キャンペーン特典BOX」のうちの一つ・小冊子「別冊★ななついろ」内に
収録された漫画が該当。後から知って欲しいと思う立場にとってははっきり言って入手が難しい。
予約特典が残っていて、かつ売ってもらえる可能性に懸けて秋葉原あたりを物色するという手段もあったのだけど、正直忙しくて
そこまで手が回らなかったので、ヤフオクで
予約特典のみゲット。結果的に見ればソフト買うより安く済んだので結果オーライって感じ。
でもこの入手難度の高さは困ったものだなあ。将来的にこのゲームのファンブックあたりに
収録されたりすればいいのだけど。
内容自体はキャラを把握してないこともあって、入れ替わりの面白みもちょっと
薄味かな。王道の集団入れ替わりものでドタバタは割と面白いけど、入れ替わってるが
故の面白イベントが発生する前に話がまとまってしまった。割といい話系で
見せてるけど、もうちょっとエッチな展開があっても良かったかなーと思う。
2006年04月07日
『さくさく』
秋田書店 月刊プリンセス 5月号 [Amazon] 掲載
『さくさく』(著者:みもり)
女子高生の三瀬華南は女の子なのに色恋沙汰に全く興味がなく
校内一のモテ男の告白にも応じないほど。そんなある日転校してきた男の子・梶原善雪は
まるで華南の10年来の知り合いであるかのように接してきたどころかいきなり恋人宣言をしてしまう。
華南はまったく覚えがないはずだったが、善雪の言葉の節々に引っかかりを感じ気になって仕方ない。
実は二人は…。
この作品は素晴らしい。そもそも商業市場における入れ替わりを扱った作品のストーリーと
いうのは、ほとんどのものが「入れ替わった→大変だ→元に戻っためでたし」の基本枠を
大きく外れることがない。WebにおけるTSF創作小説においては、それらをさらに発展させた
ストーリーが数多く発表されている状況があり、アフターものは
その一つだ。しかし商業市場ではそれらを扱った作品はほんのわずか数えるほどしかない。そんな状況
にも関わらず本作はアフターものの傑作と言っていい出来だ。
自分のように入れ替わりによって生み出される独自のストーリー展開に魅かれるところが大きい
人間にとっては本作の完成度は正直驚嘆した。
華南がどうして他の女の子のように色恋沙汰に興味を持てないか…ということにもきちんと回答が得られる
形になっているし、入れ替わりがあったということが二人の関係の謎を解く肝になっているが、
それが単なるアイデアに終わらずきちんとした作劇に仕上がっている。
またそれでいて本作は「ツンデレな女の子と素直クールな男の子のラブストーリー」として
もしっかり面白い、という奇跡のバランスを有している。
それに二人は入れ替わったままという状況を受け入れて新しい恋が始まるなんて
素敵じゃないか。この入れ替わった環境におかれたとしてその後、元に戻ることが
必ずしもベストじゃないという考えは商業市場ではなかなか見られないので
本当に嬉しい。よくぞ描いてくれたと思う。
華南(善雪)はそんな大事なことを忘れてたのはおかしいんじゃ?と思えなくもないけど、
そこは善意の解釈で、二人はまだ物心もつかないほど幼かったこともあったし、好きだった
女の子に大変なことをしてしまったツラさから忘れたかった、と言えるん
じゃないだろうか。
色々と小難しいことを書いたけど、自分にとってはこの作品、頭のてっぺんから
つま先までツボなんです(笑)。もう最後の5ページ分の展開なんて二人とも
かわいくてたまんなくて読んでて(・∀・)ニヤニヤしっぱなしですよ。
自分の中では今まで見た作品の中で10本の指に入る出来ですわ。殿堂入りです。
この作品のせいで世にあふれるツンデレキャラは男が入れ替わったんじゃないか?と
しか思えなくなってしまったじゃないか!(←馬鹿) 入れ替わり好きな人は
この作品絶対押さえてた方がいいですよ!
[この作品の情報はじゅんちゃんさんからいただきました。本当にありがとうございました。]
2006年03月30日
アニメ『かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜』について
テレビ東京 3/29放送
『かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜』(公式サイト)
第12話
えー入れ替わり作品ではないのですが、久しぶりに王道TSFだった『かしまし』のアニメ版が
完結したので(正確にはもう1話あるけど)その感想など。はっきり言ってしまうと残念な作品だった。
それはこの作品が特徴として売り出しているはずの性転換という要素がまるで
活かされていないから。
この作品が使用しているキャッチコピーに「女の子になっても、僕は彼女が好きです。」というものが
ある。これははずむが発している台詞なのだが、実際のところははずむ以外の人物が
「(はずむが)女の子になっても、はずむのことが好きです。」とした方が合っている。
何故ならはずむ自身は女の子になってしまったことに、とまどいも悩みも抱かずその
ことをあっさり受け入れてしまっているからだ。またはずむが愛すべき人と同じ性別に
なったということは恋愛自体がタブー視されるはずなのに
それは俎上に載せられることがない。
やす菜ははずむが女の子になったことで初めて救われたのだ、という見方もあるが
元々はずむはやす菜にとって唯一見ることの出来る男性だったわけで、女の子で
なければいけないという必然性がない。全体を見返しても別にはずむがずっと
男性だったとしても話を成り立たせることは可能だろう。性転換という他と一線を画す要素
を設定したのに、関係が女の子同士になっただけの恋愛アニメという枠に作品を
矮小化させてしまった。
かしまし公式ファンブック [Amazon] の
あかほりさとるのインタビューによると最初から
描きたかったのは「純愛」であり、他と差別化するためにTSF要素は使うけどTSFの
本質部分はバッサリ切り捨てたとある。アホか。「純愛」こそ昨今の漫画・
ゲームに溢れかえってる話で、それこそみんな食傷気味なのに。普通に考えて
男の子が女の子になったけどそこは別に問題ではないですっていうのはおかしいでしょうよ。
あかほりという人は結局いつもこうだ。TSFをネタの一つ以上の視点で見ることが
出来ない。いやネタはネタとして使う分にはそれでもいいのだけど、今回のように
性転換という事象がおきたならば当然起きるであろう展開を正面から
描けるだけの設定を用意した作品でもネタ以上の描写をすることが出来ない。
今までの作品と差別化したというが、オタク向けの商業市場で純粋TSFを
メインテーマに据えて名を成した作品なんてほとんどないのに。
そんな中良かったのは男友達の明日太やはずむの父親。はずむが女の子になったということに
清く正しく翻弄されていたかと(笑)思われる。明日太視点で話が進む第7話「みんなで海へ」など
は必見。親友が女の子になったことに真剣に葛藤にして、親友に対して恋愛感情を覚えてしまうこと
にとまどいを隠せない明日太の描写は秀逸。これなんか性転換という設定がなければ
出来ない話でしょうに。どうしてこの方面で話を伸ばせなかったのか、と惜しまれて仕方ない。
2006年03月28日
『D線上のアリス』最終話
スクエアエニックス ガンガンWING 5月号 [Amazon] 掲載
『D線上のアリス』(著者:伊原士郎)
最終話
約1年半に渡って連載された今作品も最終回。あまり取り上げることが出来なかったが
それはこの作品のストーリー自体に難があったと言わざるを得なかったり。冒頭こそ
ハプニング的にアリスの体に入ったことを基本としたドタバタが展開されていたのだけど、
ストーリーがラパンをメインとなりだしてから少々読むのがツラくなってしまった。あまり
言いたくはないけど、作画の未熟さも伴ってあまり面白みはなかったと思う。
ラパンは女の子の体になった以上は女の子を楽しんでしまおうという少年誌的にはあまり
見られないタイプの主人公で、その自分の体を好き勝手にいじられる様を見てあわてふためくアリス
という図式がなかなか面白かった。とはいえこれもラパンがやりたい放題やりすぎ、かつ他の死神
仲間も不可抗力でもなんでもなく女性型の体に宿る展開に至っては、設定のありがたみも
段々と薄れていってしまった。
まあこれはガンガンWING誌掲載作品全体にいえることだけど、魅力を抱かせるだけの
作画・演出含めた総合的な漫画力が弱いと思う。読み終わった後に印象に残りづらい。
今回ちょっと色々と言ったけどこの題材を選んだ心意気は非常に良いと思ってます。
とにかく連載終了お疲れ様でした。
2006年03月17日
『僕と彼女の×××』番外編その4
マッグガーデン コミックブレイドZEBEL vol.3(月刊コミックブレイド4月号増刊)掲載
『僕と彼女の×××』(著者:森永あい)
番外編その4
ブレイド増刊に掲載される番外編もすでに4回目。今回は1巻収録話以来ほとんど
出番がなかったあきらの妹・美羽が主人公。美羽はある日を境にすっかり男らしく
なった兄に心酔しっぱなし。そんな兄に彼女がいるのでは?と疑いを
抱いた美羽はあきらの通う高校へこっそり調べに行くのだが…、という話。
正直今までの番外編で一番面白かった。

わはは。今お前が女としてライバル視してるのが本当の兄貴だってば。
あきらの家族もあきらがなんだか別人のように積極的な性格になったけど、
それはそれでまあいいかぐらいのスタンスなんだよね。さらにこの仕打ち…あきら(´・ω・)カワイソス
今回は番外編とはいえ本編中のエピソードとしても通用するくらいの出来なので
本編チェックしてる人は是非。
2006年03月06日
『僕と彼女の×××』第30話
マッグガーデン 月刊コミックブレイド 4月号 [Amazon] 掲載
『僕と彼女の×××(ぺけみっつ)』(著者:森永あい)
第30話

あきらと千本木が付き合うことになってからデートをすることになって…という話。
いやいやいや読んでて終始ニヤニヤしっぱなし。あきらは今の状況受け入れたって言っても
どこかでまだ冷静な自分がいて、ふと今の自分を振り返って葛藤してしまうのが素晴らしい。
『かしまし』などはどちらかといえば異性になった主人公の周りの人物の心の
物語だが、この作品ではあくまで話の中心はあきらであるのだ。
商業作品において異性になった人物がその状況をいかに受け入れていくかの描写は、性別変化のみ
のTSFでは掘り下げて描かれることも多々あるのだが、入れ替わりという形では
描かれることは少ない。入れ替わりという因子は多くの作品の中での位置づけは
「事故」のようなもので、登場人物達にとって「通常でない状態」だ。多くの
作品ではこの「通常でない状態」に区切りがつくまでしか描かれない。
今この作品では「通常でない状態」に一旦区切りをつけ、この「通常でない状態」を
新たな「通常な状態」として受け入れることに葛藤する様子を描いていて非常に
面白いのである。
2006年01月21日
『傷だらけの戦士』
竹書房 恋愛天国 3月号 掲載
『傷だらけの戦士』(著者:小石川ふに)

先日予告まであったのに非該当だったという件が
あったと思いますが、雑誌側の事情で小石川ふに氏の作品の掲載順が
変わったんでしょう。つまり予告で言っていた作品は代わりに次の号に掲載された
ということのようです。まあこっちとしては無事掲載されたんなら結果OKなんですが。
主人公が抱えるコンプレックスを入れ替わって相手の気持ちを理解できるようになったことで
救われていくというストーリーなのだけど、その要素だけを抽出したかのようにまとまりすぎてる
だけに少々物足りなさも感じるかな。もう少しキャラクターの掘り下げなどをして印象付けてから
入れ替わりの展開に持っていったほうが良かったやもしれない。といっても24Pの長さでは致し方ない
けど。
[この作品の情報はちゅんさんからいただきました。ありがとうございました。]
2005年12月27日
『僕と彼女の×××』第29話
マッグガーデン 月刊コミックブレイド 2006年2月号掲載
『僕と彼女の×××』(著者:森永あい)
第29話

ヽ(゚∀゚)ノフォ━━━━━━ ッ!!!!
ここ最近はなんとなくモヤモヤとした展開が続くなあと思ってたけど
今回のこの展開に行き着くための布石だったのだという訳だ。
いや正直素晴らしい。セイセイセイ。
千本木は文化祭以降は今のあきら対して特別扱いせず真面目に一人の
人間として向き合ってたんだな。だから半端な態度を取られれば
不満を抱くし、冷たく接したりする。
あきらも色々あったのに結局菜々子になんとも思われてなくて、
最後に残った千本木との友情すら切れるかもしれなかった状況。
今回のことを受け入れる展開にしてもきっちり心理描写で
納得いく展開に持っていってるのがすごい。
こういうところが描けるのは女性の作家さんならではだなーと思う。
今まで色んな入れ替わり作品見てきたけどこれは本当に先が
読めないな。心の底から楽しんでますよー。(´∀`)オッケーイ
追記.
基本的に当サイトは基本的に同人誌情報は扱わないのですがちょっとだけ。
今度のコミックマーケット 69
にて企業ブース・コミックブレイドのスペースにて
ブレイド執筆陣による同人誌が発行されるとのこと。森永あい氏も
名を連ねており、『僕と彼女〜』とは無関係の可能性もないではないけど
森永あい氏に興味がある方は要チェックです。行けない人はすいません。
2005年12月06日
『他人にはゆずれない』
2005年12月03日
全プレCD版『僕と彼女の×××』
キタ━(;´Д`) ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)´,_ゝ`)・A・)・_ゝ・)━!!!
月刊コミックブレイド 全員プレゼントCD
『僕と彼女の×××』

肝心の内容は原作の主に入れ替わってからの印象的な場面、
目隠しイベントやあきらが千本木に保健室で
キスされたりといった場面とか。肝心の入れ替わるシーンがないのだが、
このCD自体が原作ファンに向けてのサービスみたいなもの。これは一緒に
入っていた『NEW PARADISE』にしてもそうだけど、原作の印象的なシーンに音を
つけて見ました!という感じで、誰にでも分かるような作りではなく、原作を
知っていると嬉しいけど知らないと内容にイマイチ入りこみづらい作りになっていた。
菜々子役は前にも書いたけど沢城みゆき嬢(→Wikipedia)。
この人は品がある女性を演じさせても巧いのけれど、コメディアンヌ的な
面白さも持った人であきらになってからの状況に翻弄される演技は非常に面白かった。
ていうかあんな演技させていいのだろうか(笑)。
マッグガーデン自体メディアミックスを積極的に押し進める方針みたいだし、実写版が
あったけど、それだけに止まらないからこうやってCDドラマになったのだと。
これもゆくゆくのアニメ化の布石…だといいなあ。



