2010年10月17日

『僕と彼女の×××』第57話


月刊コミックブレイド アヴァルス 11月号 [Amazon] 掲載
『僕と彼女の×××』(著者:森永あい)
第57話

夏休みが終わろうとしている8月29日、あきらは千本木の家で夏休みの宿題をこなしていた。 千本木の家族にももはや公認の仲になろうとしている中、あきらはあるやっておきたいことがあるという。 そして、菜々子を神社の境内に呼び出したあきらは、今まで菜々子に自分がずっと菜々子のことを 好きだったことを告白した。そして今は千本木のことを大切に思っていることを菜々子も 自然と受け入れた。そしてあきらは千本木から受け取った指輪をはめるのだった。





これは神エピソード来ちゃったね。あきらが菜々子に思いを持っていたという部分はうやむやに してほしくないなあと思っていたのですごく満足感あります。菜々子も自分勝手全開のように 見えてあきらの両親もちゃんと見てたという。そして周りにそのことを伝えて前へ進もうっていう。 心の取っ掛かりがなくなったあきらが千本木からもらった指輪をはめたシーンはそういうことを描いた名シーン。 もう今回が最終回でも良かったんでは?って感じです(笑)。

これは入れ替わりの物語という意味でも非常に面白いと言えるんじゃないですかね。 ほとんどのそういう物語にとって入れ替わりというのはその人物たちに起きた事故・障害であって、 それが取り除かれる(元に戻る)ことが物語の解決というのがお約束の物語の〆なわけです。 まあそんな中で幾つかの作品は、(ギャグのオチという形でなく)元に戻らないまま終わるという 選択を取る作品があったりします。定石からはもちろん外れる形ではありますが、物語として そういうのはありだろうと自分は前向きに捉えているわけですが、実際のところそれらは 元に戻る手段がないからなし崩し的に受け入れるという消極的受け入れだったりするわけです。

『僕と彼女の×××』という作品は基本ギャグなので「男女逆転したはずなのにこっちのほうが しっくりしてる」というちょっと捻った形を採っている。それ自体は王道以外のパターンとしてはよくある 話なんだけど、じゃあその状況で進むべきとこまで進んでしまった場合の話を描いた例というのは 今までなかったので、これはすごいなと思ってるわけですね。少なくともここまでは。

この話の中で予言されている「明日(8/30)に菜々子の両親にこのことを言いに行く」っていうのが カオスフラグ回収編に相当するでしょう(笑)。個人的にはここまでキレイに話がまとまってるところを ぶっ壊しにいくのはないだろーという心理にもなってるんですけど、最終的は森永あいという作家の本性がどこにあるか、 だと思います。わたしゃギャグ漫画家ですからーっていうモードになっていればカオスエンドだろうし、 たまには少女漫画もきっちり描いてやるーというモードになってれば今の流れを活かすでしょう。

自分の中では大体5つくらいパターンが想像できてますがさてどうなることやら。

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2010年08月24日

『僕と彼女の×××』第56話


月刊コミックブレイド アヴァルス 9月号 [Amazon] 掲載
『僕と彼女の×××』(著者:森永あい)
第56話

ネズミーランドのデートを終え帰宅の途につく菜々子と椎名。そして他愛もない会話から 唇を合わせる2人。一方同様に千本木に唇を奪われたあきらは同様して気持ちの整理がつかないが 菜々子のことが好きだと思っていたのに千本木のことばかり考えている自分に気付くのだった。 夏休みの登校日に千本木からもらったアクセサリーをつけて学校へ向かうあきら。そしてその 光景を見た菜々子もその様子を受け入れたような態度だった。そしてあきらははっきりと 自分が千本木が好きなことを自覚したのだった。





うんまあこの流れはある意味順当で、ここまできたらむしろこうならないほうが不満がある(笑)。 こっちとしてはこの4人の物語は10年近くも見てきてるわけで、我が娘を見守るかのような心境で こっちも顔がフニャフニャしますよそりゃ。もう一つ重要なのはあきらほど掘り下げたものではないけど、 菜々子側もきっちり今のあきらの立場を受け入れて真剣に椎名のことが好きだと自覚したっていうとこでしょうか。 菜々子はあきらを見て台詞こそなかったけど(見せ方として実に上手い)自分も同じ心境に至って自分の体を、 人生を渡すことを認めたってことなんでしょう。

何回も言ってる気はするんですが、あきらはこの56話という段階においても女の子の立場というのは 本来の自分じゃないという気持ちをきちんと持っているということは大変すごいことです。 今回も帰宅して悶えて嬉しいって感情はあるけど「気持ち悪い」っていう台詞もあるんですね。 ここらへん“異性への変身物語”として見た場合、非常に重要でこの感情の持ち方を失ったら 物語の芯がなくなっちゃうんです。そうじゃなきゃ単に体の形が変わっただけの話になってしまう。 そこを失わないからこの作品好きなんですよ。

さて今回色んな点に決着ついたも同然なんですが…





うんこれカオスエンドフラグだよね。


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2010年06月23日

『僕と彼女の×××』第55話


月刊コミックブレイド アヴァルス 7月号 [Amazon] 掲載
『僕と彼女の×××(ぺけみっつ)』(著者:森永あい)
第55話

遊園地でデート中に勝手についてきて行方不明になった菜々子・父を探すあきらたち。 そんな中たまたま椎名と話すことになり改めて椎名の魅力に気付かされるあきら。そのあきらの 微笑みに慌てて転んでしまい足をひねった椎名をあきらは抱き上げて救護室につれていくことに。 その後、菜々子・父も発見されデートから帰った面々。桃井家の前で別れ際、千本木は あきらに首輪をプレゼントし、あきらと唇を重ねるのだった。

今回は終盤ついにやっちゃいましたか!っていうのもあってこれは大きいなと思うんですけど、 全体的になんか変じゃないですか? 前回で言うなら菜々子のあきらに対する気遣い。今回でいうなら椎名の反応もだし、 足を捻ったあとのあきらの行動力もですね。彼はこういうことする人だったかなっていう。 というかこれ菜々子のそれでは。私はこれ意図して描いている違和感だと 思うわけですよ。単なるキャラたちの経験からたどり着いた境地なのかもですが。





これって1巻の展開と被りますよね。ここに来てなんか想像もしなかったフラグが 立ってきてるような。椎名が抱いたのは違和感か、普通でない感情なのか。 そういう意味では最後のシーンもここまでの積み重ねがあるというのを考慮しても あきらが受け入れるのは割とあっさりしてたような。非常にゴチャゴチャしていて 本当にどう落とすのか見当すらつかない感じなんですが、菜々子・父を元に戻す イベントが最後にあるよね?という不穏なことを言ってみたり(笑)


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2010年05月16日

『ないしょのつぼみ』(第6期)全体の感想





『ないしょのつぼみ』(第6期)(著者:やぶうち優
ちゃおフラワーコミックス 『ないしょのつぼみ』第6巻 [Amazon]

小学五年生の仁家つぼみはある日、席で隣に座るちょっとウマが合わない男の子の浦野天空(そら)と 美術室を掃除していた。誤って像を倒しそうになったショックでもつれてキスをしてしまった2人。 その後家で入浴中あくびをした途端2人は何故か入れ替わってしまう。翌日学校に行き話し合うのだが またふとした拍子で元に戻るのだ。どうも2人が同時にあくびをすることで入れ替わるように なってしまったらしい。

単行本も発売されましたので作品全体の感想を書こうと思います。前の雑記ではいくつか 苦言を呈してましたが、それは1話16Pの中で「入れ替わり・女の子の性の目覚め・つぼみの恋愛」という 3つの要素を同時にこなそうとして無理が生じてるというもの。また入れ替わりのきっかけである「あくび」は 同時にあくびをするなんてそうはないのでは?と気になってしまうとこ。ここらへんは文句というより ちょっと工夫すれば気にならなくなるのに…という惜しさから来るものです。

そんな感じで忙しさもあって雑記で扱うことはちょっと離れてたんですが、 ちょっと評価が変わってきたのが第6話。ここまでは入れ替わるタイミングが恥ずかしい 時の場合が多くて、つぼみにしてみれば入れ替わる(しかも男の子と)なんて 冗談じゃないくらいに思ってると思ってたけど、夏休みのある日、天空が ハワイへ旅行へ行くと聞いてつぼみは天空に対して入れ替わりを提案するわけですよ。





ここは正直驚きでした。言ってみれば女の子が「自分が男の子になっちゃう」ことや「自分の体を 男の子に使われる」ことより、「ハワイ旅行を体験してみたい」という意識が勝って自分から 入れ替わってほしいと言ってくるわけですよ。入れ替わった状況下で女の子側のが積極的っていう意味じゃ 『僕と彼女の×××』とかありますが、こちらは純粋に小学生向けの作品だというのに、 こういう展開ありなんだなーと。

そして、つぼみになった天空側にもここは結構美味しい展開になりまして。つぼみの友人たちと 一緒にプールにいって女の子として水着姿になるという。入れ替わりものはやはりお互いに色々体験 しないと美味しくないわけでそういう意味でもここは秀逸なシーン。好きな女の子の水着姿を 姿見で見て惚けてしまったり、友人の古戸に今の姿を見られて恥ずかしがるなど非常にいいポイントが 多い話なんですなこれ。





この後、入れ替わり状況は収まらない中でつぼみは天空の優しさに触れていって、 そのうちに好きになって、そして“入れ替わり”という現象が二人を繋ぐ特別な絆みたいな 位置付けになっていく。つぼみは元に戻るんじゃないかということで天空とキスをした後、 もう天空と入れ替われないかもしれないのは寂しいというようなことを思ってるんですよ。 これは正直凄い。ほとんどの作品でおかしくなってしまう現象として描かれる“入れ替わり”に、 この作品ではいい方向に価値を持たせてる。

最後の方で天空に告白する場面では「両思いなんだから(入れ替わりを)無理になんとかしようと しなくてもいい」とまで言っちゃう。そして二人ともこの入れ替わり現象を受け入れたまま、 先に進んでいこうという最後になるという驚くべきエンディング。今までの作品であれば、この入れ替わり現象は 二人の中を取り持つ奇跡だったんだ、みたいな感じで最終的に入れ替わりは収まるというものが多いんですが、 直らないまま終わるというのは小学生向けの作品としては相当冒険してます。

この二人のその後っていうのがまだ見ていたいと思わせるいい終わり方してますこれ。なんだかんだで 最終的な評価は高くなりました。本当オススメですこの作品。
ちなみに著者のやぶうち優氏が言われてるように最終ページは書き直されてますが、 日にちが経てば逆に雑誌掲載版の方がレアになると思いますので載せておきます。 コミック版でどうなったかは買って確かめてみてください。





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2010年02月22日

『FAIRY TAIL』第19話「チェンジリング」


テレビ東京系列 2/22 放送
『FAIRY TAIL』公式サイト
第19話「チェンジリング」

文字の意味を解いてほしいというリクエストボードに書かれた奇妙な依頼書。 ナツはよくわからず文字を読み上げた途端、ナツとロキ、ルーシィとグレイ、 ハッピーとエルザが入れ替わってしまった。マカロフが言う事には30分以内に 呪文を解除しないと永遠に元に戻れないままだという。そこに現れた古代文字を 読めるレビィたち。大混乱の中、ナツたちはレビィの解読に一縷の望みをかけるのだが…。





キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!
超王道ドタバタ入れ替わりもの! これは素晴らしすぎる!!
やっぱりこう少年漫画で育ったもので入れ替わり作品の自分の中の原点って こういう話にあるんですよ。他人の体になって大変だーっていうところに やっぱり相当の男女比があれば、ドタバタの中にそこはかとないエッチさを 感じるところがあったりするわけで。いやもうたまんねえ!

入れ替わり作品といってもこう深い心情を描いたりとか、色んな表現が可能 なんですけど、ここまでのドタバタって案外少ないんですよ。入れ替わり を扱いさえすればドタバタじゃないんですわ。やるなら徹底的に今回みたいに 最初っから最後まで入れ替わりがメインでドタバタしてくれないと! これは自分が見た中でも自信を持ってオススメできるドタバタ系入れ替わり 作品ですよ!

そしてオチ





入れ替わりものってやっぱり最高だな!!

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2010年02月21日

『僕と彼女の×××』第54話


月刊コミックブレイド アヴァルス 3月号 [Amazon] 掲載
『僕と彼女の×××』(著者:森永あい)
第54話

千本木への嫉妬からあきらたちのデートにこっそりついてきた菜々子・父。ついてきたことが バレてもなおセコイ妨害をする菜々子・父だったが、ウォーターマウンテン中に落っこちて 行方不明になってしまう。慌てて探すあきらと千本木だったが、どうしても見つからない。 その様子を見かねた菜々子はあきらに声をかけてきて不思議と会話が上手く続くことに驚く あきら。菜々子・父は中々見つからないが椎名の今の関係が楽しいという台詞に思いを馳せるあきらであった。





え?と正直驚いたのが今回。何故ならあきらと菜々子のこういったやりとりが 意味を持ちそうなことが今までほとんどなかったから。おいおい今更かと思いつつも 個人的に入れ替わりものは入れ替わった当人同士の会話が良いと思っているので むしろこの展開は歓迎だったりする。上の画像のようなやりとり見てるとこう ニヤニヤしてきちゃうわけですね。はじめて入れ替わったことと2人のキャラクターが 自然と噛み合った瞬間というか。

今後の展開のためかはよくわからないけど、あきらと菜々子って線はもうないなと 思ってたらまだ一応いけなくもないことを匂わせはじめた。今までと違うのは 入れ替わりが元に戻るってことが限りなくないことが前提で進められてること。 あんまりドロドロしてほしくもないけど、この路線はもうちょっと見てみたいな。 これからどうなるかどうなるかさっぱり読めないけどこの作品本当にあと10年は 戦える気がするよ。

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2010年01月11日

『ダブルファイター』


赤マルジャンプ 2010winter 掲載
『ダブルファイター』(著者:鈴木ヒカル)

高校生・灰島広樹は立派な体格をしているが無口で人付き合いが下手。一方、喧嘩っ早い性格で ボクシング部のマネージャーを努める天野くららは部員がいないことで練習試合が出来ず、廃部の 危機を迎えていたことに悩んでいた。そんな2人はそれぞれ裏山の神社で願い事をすると願いが 叶うと聞き訪れるのだが、落雷があり2人はそのショックで入れ替わってしまう。灰島の可能性を 感じたくららは灰島を部に加え今度の試合を戦うことを決めたが2人の体はまた入れ替わって しまって…。





なるほどこれはTSファン的には色々物足りないかもしれないけど、個人的には 結構いいかなと思った。願いがある2人が体が入れ替わることを“きっかけ”に 目標を成し遂げていく話。入れ替わること(や異性になること)が 願いに直結してるわけじゃなくて、そこから色んな可能性に気付いたキャラクターたちが 目標に向かって頑張る構成になってる。そしてそのきっかけになってくれた 入れ替わり現象が最後に障害になるという構成。

ただどこか遊びが欲しかったかなーというのもある。物語はくららが頑張るボクシングが 中心になっていくけど、無口で何を考えているかわかりにくい灰島には ちょっと感情移入しづらい。少年向けの漫画なんだし読者は基本的には男の主人公で ある灰島に近い視点で見てるわけで。例えば“女の子”になってる灰島は 作品中であんまり価値がない存在として描かれている。灰島には人付き合いが 下手という点があるんだからそこを克服する意味でも女の子イベントに 放り込んでも良かったと思う。 そして年頃の少年らしく少しばかり下心を持たせるのもありだったかと。

ちょうど前回の記事で取り上げた『青春ミラクル☆』と似たテーマ(彼の体でスポーツで勝つ)を 扱っていているけど、こちらでは女の子側がちょっと鍛えたくらいじゃ勝てるわけないって 形になっているのが面白い。少女漫画と少年漫画でこだわりのポイントが違うって とこが垣間見れる。あと入れ替わり状態が固定化はしないけど、ある条件下で起こり続けるというのは 最近多く採用されることが多い形式。これは話を作る上で深刻になりすぎずかつ 転がしやすい形式でもある。ちょい設定を洗練させれば連載でも耐えられる設定 だと思うんだけどなあ。とりあえずアンケート出しとくか。

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2009年12月28日

『青春ミラクル☆』


ちゅちゅ 2010年2月号 [Amazon] 掲載
『青春ミラクル☆』(著者:水鏡なお)

応援団でチアガールをしている黒河加奈は野球部のエース・戸田悠都に憧れていた。そんなある日 一人で練習していたところ階段から転げ落ち戸田とぶつかりそのショックで入れ替わってしまった。 あまり話をしたことがなかったためにぶっきらぼうに思えた戸田の態度も戸田の体になったことで 色々なことがわかるようになった2人。2人は協力して今度の試合に備えてお互い練習をするのだった。





少女漫画らしいなんとも可愛らしい作品。あまりに基本に忠実なので正直あんまり語る部分は ないのだけど、入れ替わったまま試合に勝っちゃうあたりはちょっと面白いかな。これ以上は 無理だー的な流れになって大事な場面で元に戻って彼に花を持たせるのが割とよくあるパターン だったりするんだけど。何気に戸田は本編中ずっと女の子の体で応援してただけなので忸怩たる思い があったりするんじゃないだろうか。

少女漫画なのでどうしても男の子になった女の子視点で話が進むんだけど、個人的にはこういうのって やっぱり対等な描き方をしてほしい。今回の例で言えば、加奈になった戸田くんがですね、ああ チアガールって適当だと思ってたけど大変なんだなーというチアガール道に苦労する場面とか ですね(笑)。1カットだけそういう場面があるのでここから脳内妄想をフル活用して萌える としよう。

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2009年12月27日

『僕と彼女の×××』第52・53話


月刊コミックブレイド アヴァルス 2010年2月号 [Amazon] 掲載
『僕と彼女の×××』(著者:森永あい)
第52・53話

結局元に戻ることは出来ず菜々子・父が小さくなって終わった今回の騒動も一段落し日常に 戻ったあきらたち。あきらは自分の気持ちを振り返り最近は菜々子のことはあまり考えず千本木 のことを考えることが多いことに気付くもまだこれからどうしたいのかがわからないのだった。 そんな中、約束通り千本木と出かける日を迎えるも、知らないはずの菜々子まで現れたりと何かと 邪魔が入ってしまう。菜々子・父が娘の父親として目覚めてしまい邪魔をしているのだった。






えーすいません、もう終わりで間違いないと思ってました。まだまだ続く感じですねこれ。 菜々子父が正レギュラー化し、流れとして鉄板になってきた菜々子体のあきら×千本木の お邪魔役としての役割に。あきらも気持ちの整理がつかないということを言ってますけど、 整理をつけるのが今回のイベントだと思ってたんですね自分は。でも終わらなかったって いうのはどう受け止めたものかなあ。

あきらの台詞には割と作者である森永あい氏の気持ちも多分に含んでるような気もするんですよね。 なにせ2001年からかれこれ9年近く連載(途中休載もあったにせよ)やっているけど、劇中では1年も 経っていないという状況で(笑)いわば森永氏のライフワーク化してる作品だったりするわけです。 だから実は終わらせることって考えてなくて今回みたいなイベントを作ったけど、結局ちょっと 進んだ程度の現状維持で落ち着いたという感じなのかなあと。

そういう意味では今回のイベントは作品をストーリーを進めるイベントっていうよりか、菜々子父を 正レギュラーとして迎えるイベントという解釈が正しいのかなーと。あきらたちはまだ高校2年生なので まだまだ高校生活は続けられるし、もう雑誌が許す限りこの作品続けてくれたらいい気がしてきたよ。 入れ替わりが話の中心にあってこれだけ長い期間続いている作品って他にないので是非いけるとこまで いってほしいと思いまする。

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2009年12月26日

『曇の上の首切り姫』


チャンピオンRED 2010年2月号 [Amazon] 掲載
『曇の上の首切り姫』(著者:廣瀬周)

高校生の真野人緒は校内のガラの悪い連中にいびられるような毎日を送っていた。そんなある日 突如現れた馬に乗った少女・唯に人緒はいきなり首を撥ねられてしまう。目が覚めると人緒は首だけの姿のまま 異世界から迷い込み人緒に元の世界に戻るために助けを求める巫女たちに囲まれていた。 人緒がこの世界の首を持ってくればいいというのだ。そのために人緒は唯と体を入れ替えることに…。





正直一回読んだ時なんだかよくわからず、どうにも変な漫画だなあという印象。というのも 首を切っても生きていたりとか、異世界からの住人が現れたりとか、というファンタジー的要素があって 入れ替わりもその一つなんだけど、それらが特に必然性もなくてかつ関連性もないまま話が進んで いくというとこ。一応主人公の精神的成長を描くのがメインなのはわかるけど。 要するに言いたいことは「男女入れ替わりなのになんかあんまりドキドキしない」っつーことです。はい。

話はあんまり上手くないのはまあいいとしても遊びはあったほうが良かったかなあ。必然性自体は 元々入れ替わりに求められる要素じゃなくて少年漫画においてはむしろエッチなシチュエーションの ための方便みたいな使い方こそ需要があるくらいなので。それこそ着替えだのお風呂だのっていう シチュを用意してくれればという感じですか。続きが作れる構造なので期待せず待ちましょうかね。

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2009年11月08日

『逆転ハニー』第1巻発売!




白泉社 花とゆめコミックス
『逆転ハニー』(著者:時計野はり)
第1巻 [Amazon]
11/5発売!

祝単行本第1巻発売!
えーこの作品雑記で何回か取り上げたこともあるんですが、非常にこの作品 惚れ込みまして。詳しいことは過去の記事など。

逆転ハニー
『逆転ハニー』第2話
『逆転ハニー』第3話

単行本にはもうちょっとかかるかなと思ってたんですけど、意外と早く単行本 出てくれまして、これで雑誌掲載時に押さえてなかった人も安心です。
作品の応援の意味も込めまして3冊買ってきました。





うむ、これが噂に聞く観賞用・保存用・布教用というヤツだな。
まあ勢いってのもあるんですが、時計野はり先生的にこの作品はどういう ポジションなのかなーというとメインではないかなというのはありまして。 LaLa本誌に別作品の本連載も始められたようなので、この単行本には第1巻と 書いてあるけど、続きがあるかはちょっと不透明な気がするんですよね。 そこはもう売り上げで少しでも応援してあわよくば続きが展開してくれれば…と いう感じで買ってきたわけです、はい。

あとブログを検索したりすると結構いい感想の記事あるなあと。

オトコでも読める少女マンガ:新作レビュー* 時計野はり「逆転ハニー」
徒然なる一日 〜プチAA遊戯場〜:逆転ハニー 第1巻
fire sign:逆転ハニー・1

このうちお二人の方が言ってますけど、本当にニヤニヤが止まらないんだわこの作品(笑)。 あくまで私の感想ではありますが、少女漫画としても入れ替わり作品としても 非常によく出来ているのでオススメですよー。

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2009年10月18日

『僕と彼女の×××』第51話


月刊コミックブレイド アヴァルス 11月号 [Amazon] 発売
『僕と彼女の×××』(著者:森永あい)
第51話

遂にあきらと菜々子が元に戻るためのいれかえクンのボタンが押されてしまったが、 菜々子の父親と千本木によって止められてしまう。二人は元に戻ることは なかったが、あきらは菜々子父に元に戻ることをあきらめるように諭されてしまう のだった。菜々子にとってもあきらにとっても今の状態がきっと幸せになれる だろうと。とりあえず機械に巻き込まれ小さくなった菜々子父を戻そうとしたのだが、 菜々子父はさらに小さくなってしまって。





50話の衝撃の引きからちょっと読むのが怖かった第51話だけど、 とりあえずカオス展開じゃなくて良かったなと(笑)。やろうと 思えばあの部屋にいる全員入れ替わりとか、全員融合とか、なんでもありっちゃ ありだったし、偏見かもしれないけど森永あいという作家だったらやりそうだった。 今回は機械も最終的に壊れたこともあって元に戻らないという 舵取りをしちゃったわけで、これはこれで良い展開だと思います。

今まで周りの皆はなんとなく「入れ替わったままでいいじゃん」という流れだった わけだけど、菜々子父はかなり真面目に考えてもそれがお互いにいいこと なんだという考えに至ったというのはきちんと筋が通ってると思うですよ。 その後あきらは言い返すけど、その発言は当初抱いていた菜々子に抱いていた 感情であり、初めての菜々子への告白(かなり遠まわしだけど)であり、 ある意味元に戻るための最後の心の拠り所でもあったわけですが、それは 違うんじゃない?と菜々子父に諭されるんですな。





菜々子父はあきら側の気持ちを考えられる人だからこの発言はより重いです。 あきらの菜々子への思いも告白(と自分は解釈してるけど)が全然伝わらなかった ということで一応決着を見たと思う。物理的にも戻れなくなり、周りは誰も この状況に反対していない状況になった。そうなると残るのは前の雑記にも 書いたけど、「あきらはどうするのか」という点ですよね。なし崩し的に よりかは、心の整理をした上でしっかりとこの状況を受け入れてくれる流れが いいかなーと。
次回の大増ページ…最終回?

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2009年10月04日

『瞬間・交換・大コンラン!』


先日それらしき単語で検索していたところ不覚にも立原ほたる先生が該当作品を 描いていたことを知りました。なんと1年半前…で連載作品。
ちゃんとそのことはブログにも書かれており、

ネームのめどがついた〜^^;
次回作予告
入れ替わりネタ5作目
瞬間・交換・大コンラン
瞬間・交換・大コンラン!Scene2―入れ替わり生活―
瞬間・交換・大コンラン!Scene3―女どうし―
瞬間・交換・大コンラン!Scene4―本妻―
連載終わった〜

以前大変お世話になったのにサインを見逃すなんて。そのことを知ってから とりあえず動いてみてなんとか1話と3話を入手できましたのでレビューなどを。





集英社 YOU 2008年4号から9号まで掲載
『瞬間・交換・大コンラン!』(著者:立原ほたる
全6話

片山佳代子は結婚し子供も一男一女にも恵まれ平凡な専業主婦の生活を送っていた。しかし幸せなはず なのだがどこか満たされない日々。マンションの隣の部屋に住んでいる派手な服を着ていつも 酔っ払ってばかりいる百瀬ゆかりはなんと旦那の会社の社長の愛人だった。そんなある日 買い物の帰りにゆかりと一緒になった佳代子は帰り道にある研究所から出てきた謎の博士が 持つ器械の端末を当てられてしまう。その器械は端末を当てた生物の精神が入れ替わってしまう 器械だったのだ。器械が直る一週間後まで2人はお互いの生活を送ることになった。

主婦と愛人が入れ替わると聞いた時は近いテーマである『COME BACK!スネさん』が浮かんでしまったのだけど 読んでみると描こうとしているものは明確に異なっている。『スネさん』の場合、妻と愛人という立場、 20代と40代という年齢差などをドタバタを交えながら描いた作品だった。この作品『瞬間〜』は立場の交換は あまり重要でなく、主婦と女というかなり等身大の女性の悩みがメインになっている。ハッキリ言ってしまうと セックスの悩みである。

それは大半の物語ではかなり大きくて様々な意味を持つけれど、家庭を持つ専業主婦という ごくごく普通の人にとってそれは生活の営みの一部なのである。佳代子はセックスレスに近い状況に なっていて生活にも張りを失っている、そんな状況で起きたこの入れ替わりはそれらを見つめなおす 機会になっていく。掲載誌が女性誌ってこともあるけどこういう形で入れ替わりものを描く 多様性がある日本すげーっつーか。今まで4本も入れ替わりもの描いてきたほたる先生流石というか。





入手できた話を読むだけでも話・画力のレベルが高く、3話では入れ替わりものでは 定番の立場を揺さぶる展開ありと非常に続きが気になる感じ。
女性誌掲載作品はかなりの確立で単行本化されないのでちょっと作品を見るのが 厳しいかもしれないんだけど、昨年の作品なので頑張ればまだなんとかなると 思われるので興味ある方は掲載誌を探してみてください。

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2009年09月14日

『きゅーきゅーキュート!』該当話




MF文庫J 『きゅーきゅーキュート!』(著者:野島けんじ)より
『きゅーきゅーキュート!SS クールに黒媛!』[Amazon] 収録エピソード
該当 話「チェ〜〜ンジ」

狙った人間の体を奪い一日その人物になりすますという入れ替わり小法師の都市伝説が 流布されていたそんな矢先、理刀と亜威黒媛がぶつかって入れ替わってしまった。 バレてしまうと元に戻れない可能性があったため2人はお互いに成りすまして行動する ことに。黒媛として過ごす理刀だが、黒媛の妹の百香に理由はよくわからないが ある漫画を読んでいてほしいと頼まれているようなのだが…。

このシリーズ自体を全然読んでいないのだけど、文庫表紙にもなっている黒媛(くろひめ)なる キャラクターはぐっと来るものがあったのでwktkして読んだわけですが……不思議と なにか物足りない。学校一の美少女と入れ替わって着替えも体験したり、コスプレしたり、 風呂入ったりと美味しいイベントも一通りこなしてる。なのにどこか淡白。 色々考えてみたのだけど当の黒媛もそうだし主人公もちょっと“物分りが良すぎる”と 思うのですよ。





本編中ではバレたら元に戻れなくなるとは言ってるのだけど、超常的な能力が当たり前に 存在する世界なもので誰かの能力を使えばまあ大丈夫だろうみたいな余裕があって 当事者たちも言うほど焦ってない様子。何より思春期の女の子が同年代の男の子と 入れ替わったのならもうちょっと恥ずかしがったりとか、嫌がったりしたっていい じゃないか的なものがあるわけですよ。「お互い様だから〜」という台詞があるん だけど男の子と女の子だとそう単純じゃないんですわ。

入れ替わりものって本当に漫画みたいな話なので、もうちょいはっちゃけても 良かったかなと思います。まあ短編なんで多く望むのもあれだし、結局展開の 好き嫌いの範疇の話だけど割と重要なとこだと思うのでちょっと惜しいなあって とこです。どうせやるなら思いっきり王道で突っ走ってくだされ。

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2009年08月17日

『僕と彼女の×××』第50話


月刊コミックブレイド アヴァルス 9月号 [Amazon] 掲載
『僕と彼女の×××』(著者:森永あい)
第50話

様子がおかしいことを千本木に問い詰められるあきら。機械が直ったことを察した 千本木は思いの丈を伝えてあきらを止めようとするが、あきらの元に戻りたい という意志は固かった。あきらの気持ちがわかった千本木はあきらを見送ってしまう。 家に戻りついに二人が元に戻る時が来た。今までのことを思い出すあきらや周りの人々。 元に戻るためのボタンを押す瞬間、千本木が駆けつけあきらは装置を外してしまう…!





いやーもうどこから語ったものか。上のシーンなんかはもう完全に千本木の真面目な 告白ですよね。ここまで冗談めいた言い方をしてた千本木もついに本気になったという 感じで。今まで敢えて言ってこなかったけどこの作品が言うならば擬似BLというものを 構造的に持っていて、でも完全にそのラインまでには行かないバランスが存在してた。 個人的には最終的にそうなる(あきらが菜々子の姿のまま千本木とくっつく)のも十分 あり得るだろうとは思ってましたが、本格的にその流れっぽいですねえ。

個人的な意見としてはそれに至るまでには一応、あきらが菜々子に対してある種のけじめを つけないといけないんじゃないかなーと思ってたりするわけです。菜々子は客観的には あんまり魅力がないキャラクターですが、それでもあきらは惚れていたわけで、 その菜々子に幻滅するなり、この人とは自分は合わないなーと悟るなりして区切りを つけようよと。つまり本当に好きって思える人はどういう存在なのか分かろうよと。 まあここらへんは自分が入れ替わったもの同士の絡みが好きっていう部分があるから 言ってるとこもあるんですが。

この物語で今の入れ替わった状態をどうにかしたいと思ってるのはあきらだけなんですよね。 周りの人間は知ってる知ってないに関わらず今の状態がいいと感じてる。あきらの家族さえも。 唯一同情してくれてた菜々子父も本音でいえばこの状態が悪くないと感じはじめてる。 だからあきらが今の状態を受け入れればこの物語は本質的に終わるんです。その部分を 堅持したままここまで続けてきたのは本当にわかってるなあと思います。でもここで 元に戻るしろ戻らないにしろそこのとこに白黒をつける場面に来たわけですよ。





勝手知ったる元の体に戻りたいというのは嘘じゃないだろうが、千本木があきらのことを 想ってたというのをあきらは無視できなかった。その先のことを考えたのかはわからないけど ともかく装置を外してしまって、そこで押されるボタン…と、これはかなり怖い引き。 典型的な「さらにバラバラに入れ替わるオチ」の流れなんですよねこれ(笑)。8年近く続いて じっくりギャグを交えつつも心情的な面も丁寧に紡いできた作品でまさかそんなオチがついて しまうんだろうか、という不安と、森永あいという作家ならやってもおかしくない(笑)と いうものがあって。まったく次の号を見るのが怖いぜ…。

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2009年07月20日

『オレンジチョコレート』第1巻


別冊 花とゆめ で連載中
『オレンジチョコレート』(著者:山田南平)
単行本 第1巻 [Amazon]




なんとなくタイミングを逃しまくっていたので1巻発売という節目っつーことで 今更感想など。というのも連載されているこの作品を読んでいてなんか感想が書きにくい…と なんとなく思ったのがありまして。自分の中でもそこのとこが上手く説明できないで いるもどかしい状況だったりです。いや描きたいことはよく分かるんですよ。 ちろはまるで美人の女性みたいな律の外見や舞踊をこなせる振る舞いにあこがれていて、 律は根っこの部分で女性になりきれていないからちろに学ぶべきことがあると 思っている。そんな二人が入れ替わる物語。

書きにくい理由をなんとか捻って考えてみると、それは入れ替わりのお約束イベント(特にちろになった律)が あんまりないっていう単純な話じゃなくて、恐らく各キャラが立ちすぎていることや、 入れ替わりという事態でのドタバタより、入れ替わったことでこなすべきこと(舞踊を踊ることとか)を どうこなすかの方へ意識がすぐ行ってしまうこと。そこらへんの影響で読者側の意識の フックが引っかからないままどんどん話が展開しちゃうような印象を覚えるんじゃ ないかと。

自分は少女漫画もそこそこに読むけど、たまに感じる“作品に入り込めない感覚”を この作品に感じてるわけで。しかしこれはこれでちゃんと一通り筋は通ってる 話にはなっているし、文句を言うほどのレベルの話でもないんで、だから感想が 書きにくいという感じに落ち着くわけですよ。
まあ本編ではちょっと入れ替わりという部分で新展開がありそうなので、感想が 書きたいーと思える展開を期待です。

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2009年07月12日

『逆転ハニー』第3話


7/10(金) 発売
LaLa スペシャル 8月号 [Amazon] 掲載
『逆転ハニー』(著者:時計野はり)
第3話

また神様に入れ替えられてしまっている健吾と蜜香。またキスで戻ろうとした時、蜜香の 中学以来の友人である白石皐(さつき)がその行動を阻み、そして健吾の姿の蜜香に 対してもう蜜香に近づけさせないと言い放ったのだ。そして元に戻れないまま健吾は皐と 過ごすことに。合間を縫って蜜香と接触できた健吾だったが、何故か蜜香に元に戻ることを 拒否されてしまう。そして翌日、健吾は蜜香が皐と剣道の勝負を挑んだという話を聞き その場所に駆けつけるのだが。





今回も良いです。キュンキュンきます。
新キャラの皐が今回の話の鍵になってくるわけだけど、健吾の視点では皐は面倒くさい人物で この状況をどうやってごまかすかとしか考えられてないのに、蜜香視点では あくまで正面からこの事態(健吾が蜜香にまとわりついている悪い男として 捉えられていること)を対処するかを考えてる。こういう芯がある部分と 入れ替わりもののお約束とのドタバタのバランスが絶妙で素晴らしい。

あとこれはあんまり他にないんだけど、元に戻ろうという男の子側の提案を女の子側から 拒否されるシチュエーションて好きだなあ(どんなだよ)。少なくともこの作品では 普段の時は健吾の方がリードしてるけど、この入れ替わった時の対処に優位に立てて いるのは蜜香の方(本人は意識してないだろうけど)の形になってしまうという図式が あるわけで。タイトルの「逆転」は単なる体の入れ替わりじゃなくてそこにも かかってると思うわけですよ。

とりあえず作品の命題として健吾が孤独を脱して周りと接していけるように なるか(こう書くとなんか重いが)とか、健吾が蜜香とちゃんと付き合える ようになるか、といった部分がまだ落としどころを迎えずに残っているので、 まだまだ作品続けていけると思います。新キャラの皐も単なる融通の利かない だけのキャラにはなっていなくてかわいいなあと思うし、さらなる続編に 期待ですよですよ。

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2009年06月28日

『男子ingガール』第2話


6/20 発売
花とゆめ 14号 掲載
『男子ingガール』(著者:岡田ハルキ
第2話

先日の柚原翔太との入れ替わり事件から一ヶ月が経ち、男が苦手な花凛が話せるように なった久我悠人と久しぶりに会うことになった。待ち合わせの場所にいた久我と柚原に 挨拶しようとした時、つまづいてしまい柚原と頭をぶつけ2人は再度入れ替わってしまった。 その場に現れた死神の田中によると以前の入れ替わりがきっかけで、2人は入れ替わりが 起きやすい体質になってしまったのだという。仕方がなくまた入れ替わり生活する ことになってしまったのだが…。




1話目は雑記で扱ってなかったのだけど、2話目でグッと良くなっていたので。 特に上の画像などは入れ替わりものの定番である入れ替わった直後 の「おかしくなってしまった2人」の絵なんだけど、ベタなんだけどそのベタさが いいわけでありますよ。良くなったと言ったけど何をもって良いかといえば 割とそういうところで、1話目は入れ替わったというより男になった女の子分が 多かったんだけど、今回はきっちり入れ替わった人物同士の絡みとかが描かれて いるので大変満足。

構造的にはユズが男の子体験をさせるために体を貸してあげてるような感じに なっていて、ユズ自体は花凛の恋愛対象になってこないのがちょっと変わってるかな。 ネット上での感想を読んだりするとよく女性の人は一般的な異性間の入れ替わりもの に対してあまり性的な要素を出されると嫌悪感を覚えたりというのがあるっぽい のだけど、ユズの性格が楽観的でお調子ものに設定されているのもそこのところを 意識しているんだと思う。ユズはそういう意味でイヤな印象を抱かないキャラに 仕上がっている。

この物語は結構色々転がせそうだし、実際作者の方もブログでユズ目線話という 構想もあるようなので色々期待したいところなんだけど、(そうなるとタイトルは『女子ingボーイ』に なるんだろうか(笑))そうなると田中の言った「普通は別の体に入ったら魂が消える」という 設定はちょっと縛りがキツいかも…。花凛と久我の入れ替わりも見てみたいなあとか 思ったり。さらなる続編に期待したいと思います。

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2009年06月21日

『僕と彼女の×××』第49話


月刊コミックブレイド アヴァルス 7月号 [Amazon] 掲載
『僕と彼女の×××(ぺけみっつ)』(著者:森永あい)
第49話

ついに入れ替わりの機械が完成した。あきらの体の菜々子をどうやって連れて来るかが 問題だったが、菜々子母の食事の誘いであっさり連れ出すことに成功。食事に含ませた ラム酒で眠らせることが出来た。一方、あきらは菜々子の体で最後のバイトへ。 一緒にバイトをしている椎名からあきらになった菜々子への想いを聞いてしまう。 いたたまれなくなったあきらは椎名に謝罪するのだが、そこに千本木が現れ様子が おかしいことを問い詰めるのだった。





菜々子を連れてくるのは苦労しそうだなあ…と思ってたらあまりにあっさりそこのとこは 解決してしまったのでびっくりというか拍子抜けというか。まあでも展開としては こっちのほうが好みかな。あきらと千本木の電話でのあきらの心ここにあらずというのを ちゃんと絵で見せてるのは上手い。基本的にあきらはこういうことを上手くごまかす ことの出来ない人なので。それは椎名に対してもそうなので謝ってしまうというのは よくわかる。

ただ普通に元に戻るだけじゃつまらんなあとは思ってたけど、千本木の登場は予想以上に 効果的で面白くなってきた。ここで機械が完成したことを言っちゃうのか、あきらが秘密裏に 進めてきたことを知ったら千本木はどういう行動を取るのか。下手にごまかすと余計に 話がこじれそうで面白そう。大体、菜々子・千本木・椎名という重要人物たちに隠したままで こっそり元に戻るというよりかは、8年も連載している作品のクライマックス(?)なんだから この際徹底的に話に絡んでほしい。

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2009年06月10日

『逆転ハニー』第2話


LaLaDX 2009年7月号 [Amazon] 掲載
『逆転ハニー』(著者:時計野はり)
第2話

健吾と蜜香が入れ替わってしまう事件があって数日後、目が覚めると二人は何故かまた入れ替わってしまっていた。 また亀の神様のせいに違いないと思った二人は入れ替わりに混乱しつつ(主に健吾が)学校へ行き、また亀の神様を 探しに向かう。学校へ行った二人は普段と違う魅力がありお互いに周りのみんなにモテモテ状態に。習志野に話を聞くと 前回の逆転した状態の二人にみんながまた会いたいと願ったのだという。そして出会った亀の神様はその願いを 聞き入れ再度二人を入れ替えてしまったのだ。新たに神様は健吾に「もし今日暴力を振るわなかったら元に戻す。 ただし、振るったら二人は一生そのままだ」と告げるのだった。





なんだよこれ…良すぎるだろ…。
読んでて萌えすぎて血を吐いて死にそうになった。
展開が自分の好みということが大きいけど、少女漫画の該当作品でこんなに好きになった 作品は今までないってばよ。健吾と蜜香の二人が好きすぎてたまんねえ。

まあそれはさておき、入れ替わりというテーマとストーリーのバランスが 上手く取れていてものすごく良い。入れ替わりというものがどう起きて どう元に戻るかっていうのは作者という神様が決めることなので、そこを どう設定するかで話の面白さ・良さが決まるといってもいいのだけど、元に戻る ための方法をキスに設定してあるのがラブコメらしい良いチョイス。そりゃ 戻るためだと割り切ってもそう簡単にできないじゃないですか(笑)

蜜香のほうはまさに天然という紹介がぴったり合うように入れ替わった状況も そんなに重く考えていなくて、そうこうしてるうちにむしろ健吾の方の あんまり表に出してなかった感情みたいなものが燻りだされていくという 図式に。自分の感覚では入れ替わりっていうシチュエーションはそんな躍起に なって乗り越える類の障害じゃなくて、こと二人の間では健吾的感覚でいうと 「恥ずかしい事態」。そしてその困惑を体で表現する健吾。もう 素晴らしいったらない。


色々苦闘した挙句の選択です


それに入れ替わった二人の関係性が他の作品にはあんまりないものに なっていると思うわけですよ! 他の作品だと入れ替わり自体が対象の人間同士の 関係の変化のきっかけになることが多いんだけど、この作品では(もちろんそういう 要素もあるが)基本的に二人は両思い。この両思いの二人が入れ替わってしまう 作品は実は案外見当たらない。多分この二人って素の設定だけで普通のラブコメ できるくらいいい素材なんだけど、そんな二人を入れ替えたって部分がいい化学反応 起こしてるように思う。

そしてこの第2話だと健吾は「俺が蜜香を守ってやる」的なことを言ってるわけだけど、 神様との賭けとして出した障害はまさに絶妙で、蜜香を大切に思ってるからどちらの 選択も取れないという状況になって、最終的に第1話で蜜香が言っていた「いつも私が 守って貰う立場だからこれで立場が逆転して私がケンちゃんを守られたらいいなって」的な 展開になっていて、爆萌えして昇天しかかった。 今回はどの場面を切り取っても いいといえる素晴らしい出来。生きてて良かった…。

かなり興奮しながら書いてるから文章が色々おかしくなってる気がするけど、 それぐらい良かったということで。おまけに次のLaLaスペシャルにさらに 続編が掲載されるとか。そんなん見たら俺どうなっちゃうんだろ。

posted by クロエ at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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