2011年01月22日

『シャッフル』




『シャッフル』(著者:しんやひろゆき
[Amazon]

両親・祖父・息子3人・娘1人・猫1匹家族の沢村家。ごく普通の一家族だった沢村家だったがとある雷鳴轟く日居間に家族が集まっていた瞬間落雷が沢村家を襲う。その日から沢村家は生活が一変してしまう。先日の落雷のショックで家族が全員バラバラに入れ替わってしまったのだ。13歳だった雅和は祖父の体になって日々を過ごすことになってしまう。

“集団入れ替わり”をテーマにした作品は実は結構珍しい。ギャグ漫画のオチなどではよく使われるけど、集団入れ替わりそれ自体を話の中心に据えた作品はあまりない。しかも児童書ということで期待と不安が入り交じった感じだったわけだけど、読んでみると結構淡白というかなんというか。というのも爺さんになった主人公である雅和の視点がほとんどで、基本的に大きなことは起こらない。しかも性格的にどこか皮肉屋な面もある。

娘になった父親とか、母親になった弟とか、ここらへん掘り下げると色々と面白いんじゃないか、と思うところがあるものの少し描写されるだけで全然描かれない。終盤で長女はイラストレーターになるために上京して勉強をしたいという話をどんどん進めるのだけど、あなたの体は親父が使ってるけどどうすんの?と当然の疑問もあまり大きな問題になってない。でもこの設定を真面目に追求してしまうととても精神をまともに維持できないくらいになってしまいそうで難しいってのも理解できる。要するにちょっとどっちつかずな印象を覚えてしまった。

児童書というものに対する偏見ではないけど、児童書はもうちょっとおかしさを誇張して、それでも最後は都合良くいい方向に丸く収まった、くらいのものでいいのではないかなあ。結局最後どうなったのか? と思わせるオチはあんまり明るい未来が想像できないんだよね。
ちょっと批判気味になってしまったけど、入れ替わりの組み合わせは中々いいので設定で萌えられる人はオススメです。

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2010年01月31日

『ココロコネクト ヒトランダム』





2010年1/30発売 [Amazon]
『ココロコネクト ヒトランダム』(著者:庵田定夏)
特集ページ

文化研究部に所属する高校生の5人の男女はある日、5人の間でお互いの人格が入れ替わるという 奇妙な現象に襲われるようになった。入れ替わっている時間も組み合わせもすべてバラバラで、5人は この現象に混乱しつつもなんとかこなせていた時、部の顧問である後藤が現れた。後藤は謎の存在である 「ふうせんかずら」に乗っとられていた。この現象は自分が引き起こした現象だといい、そして 終わるまで5人にはその状態で過ごせというのだ。5人は否応なしにそう過ごさざるを得なくなった。 そして5人の間にもこの入れ替わりをきっかけにして見えなかったものが見えてきて…。


この作品はいわゆるTS的な楽しみは弱いかもしれないけど、「入れ替わり」ものとしては かなり読み応えがあった。入れ替わり作品はよく「このテーマを採用した作品は結構あって このテーマを選んだ時点で安易である」などと言われるが、自分に言わせるとまだまだ 掘り下げが足りないテーマだと思う。入れ替わることで普段見えてなかったことが見えてくる という部分はどの作品にもあるのだが、入れ替わりの意義はそこで終わっていて、そこから 先にもこの状況を活かそうというものはほとんどない。

そんな中この作品ちゃんと浮き彫りになった問題を進めたり・解決したりすることにも ちゃんと入れ替わりの状況を利用していて感心した。唯の問題の解決策は太一の性格も よく出てるし女の子であんなことされた人は今までいなかった(笑)。伊織は自分の 抱えてる問題を確認するためにこの状況を利用していて、一瞬わからなかったけどすぐに あ、そういうことかと読んでいて得心が行った。入れ替わりという状況があってそれを 面白く利用できないか、この状況があればこんなことが出来るっていうのはこの 作品を読む限りじゃまだまだ可能性があるなあと感じた。

登場人物たちの考え方は理屈っぽくて青くさいんだけど、そこはライトノベルらしいとこでも あるし自分もそういう部分があるので個人的には悪い気はしなかった。あとはそれが果たして 作品として良かったかという部分。全体を見渡すと説教臭さが強いように感じるし、そこは とりもなおさず人を選んでしまうとこでもある。自分はTwitterで口絵3及び そのシーンが素晴らしいと絶賛したけど、そこは入れ替わりがあれば当然こういうことあるよねって いう部分(ベタだけど押さえてほしいシーン)でもあるわけだ。

色々書いたけど個人的にはかなり満足してます。あとはこの作品続き作れるのかな?っていう よけいな心配がちょっと。公式で公開されてる本編とは別の短編があるし、ファミ通文庫公式サイトでも プッシュがすごいから可能性としては十分あり得るけど、文化研究部の物語ではあっても 入れ替わりという展開はもう採用できないような流れ…。あと他メディアでは展開しづらいかなー というのも感じた。メディア的にはドラマCDか舞台は考えられるけどアニメとかは難しいだろうなあ。

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2009年04月26日

『メニメニハート』


2009年3/28日発売
『メニメニハート』(著者:令丈ヒロ子)
[Amazon]



かなり該当っぽいようで惜しい作品なので雑記で取り上げてみる。
この作品をネット上のあらすじを紹介から引用すると

美人でウソだらけのサギノ。マジメすぎてこわいマジ子。「呪いの大鏡」の前でぶつかった二人から ハートが飛びでて、ぼくの目の前で入れ替わった! まるで正反対なこの二人。 ハートが入れ替わったら、どうなる!?

というもので、これを読む限りだとこの時点で女の子同士の入れ替わり作品の ように読めるのだが実際のところは少し違っていた。最初の衝突では心の一部が 入れ替わっただけで、その後ことあるごとに入れ替わりが進行していってしまう、と いうもの。それも自我(とでも言うべきもの)は残っていて、それ以外の心のありようや 肉体が入れ替わっていくというちょっと特殊な事例が描かれている。





全体的に徐々に二人が入れ替わっていく過程が描かれる。最初は相手の気持ちが 分かることで対立していた二人がお互いを理解できて距離を縮めていき、自分の 良かった点や良くなかった点に気付いていく。しかし、度々起きる入れ替わりは 遂に肉体にまで変化が及んでいってしまって…。と書くとなんだかホラーみたいだけど 細かい描写・美麗なイラストで描かれる女の子たちは可愛くて爽やかなジュブナイル作品に 仕上がっていた。

しかも主人公は転校早々に二人と仲良くなった男の子なので、三角関係っぽくなったりして なんだか児童向けの小説というよりギャルゲーを模したライトノベルを読んでる 気分になる作品だったり。形として入れ替わり過程の比率が大きいものの女性同士の 入れ替わりが好きなら十分楽しめる作品と思うのでそういうのが好きな人には オススメですよ。

 

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2009年01月18日

鏡原れぼりゅーしょん


一迅社 一迅社文庫
『鏡原れぼりゅーしょん』 [Amazon]
著者:林直孝




高校生男女三人によって起きる入れ替わりライトノベル。所謂ライトノベル読みの感想を ネットで読むとあまり評判は良くないのだけど、自分の中ではすっげー良かった。 ライトノベルで入れ替わりを扱ったものはそれなりにあるのだけど、案外ちゃんと 「入れ替わり」をやってくれてるのは少ない。どこか小難しい主題を別に用意して 入れ替わりの面白さが薄められてしまう。良くも悪くももっと馬鹿らしくていいのになー と思った。この作品のように。

周りの舞台設定も一見シリアスな素材を用意しているようでいて、実は 単なるダジャレだったりと肩透かしを食わせることが多く、まあこれは読んでると 分かるのだが要するに主人公がヒロインの姿でずっとドギマギしている様子こそが 描きたいのだ!という潔さの現れなのだ。『女の子のキモチ』にも 通ずる、余計な要素は適当でいいんだよ感と言ってもいい(笑)。

作品的にも万が一続いたことを考えて敢えて未消化要素を残しているようだし、 是非続編を期待したいところ。

 

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2008年02月11日

『パパママムスメの10日間』がスタート


朝日新聞社 小説トリッパー 2007年冬季号 [Amazon] 掲載
『パパママムスメの10日間』(著者:五十嵐貴久)
第1回




昨年7月にドラマ化もされた『パパとムスメの7日間』の待望の 続編がスタートしていた。みのむーさんの記事で そのことを知り慌てて掲載雑誌を取り寄せてみた次第。
ストーリーは前作から2年後。高校生だった小梅は大学生になり新たに大学生生活を始めようとしていた 矢先、今度は父に加えて母も入れ替わりに巻き込まれてしまったというもの。父と娘が入れ替わる というのも結構冒険的な設定だったが、それをさらに一歩進めたのだから大したものだ。

1回目は入れ替わった時点で話が続いているのでまだなんとも言えないけど、 今回の話は前作の軸でもあった「父娘間の断絶」といったような明確なテーマがない。 せいぜい母が「主婦だって大変なのに家族が分かってくれない」というぼやきを 言っているくらい。それに加えて大学生と主婦というカテゴリは割と社会的な 縛りが少なめなので、話を転がすには難しそうではある。 そこは作家の腕の見せ所なので期待しませう。

読んでて気がついたのだが、今回はかなりドラマ版を意識している。原作の前作では そんな気配まるでなかった西野と中嶋がつきあいはじめている設定とか、原作には 登場しなかった桃が登場しているなど、ドラマとの整合性を意識していないなら 出てこない部分である。もしかしたら既に話が進んでいるのかもしれないが、あわよくば ドラマ版も続きが作られるかのような作りになっている。ドラマ版も大好きなの でwktkして待つことにしよう。

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2007年09月15日

『ラブリバ♂⇔♀』書籍化にて感想


ゴマブックス
『ラブリバ♂⇔♀』(著者:内藤みか尾谷幸憲
♂編 [Amazon] ♀編 [Amazon]




書籍化記念ということでまとめの感想など。ネタバレあります。
人気下降気味の女性アイドルとおっかけ男性ファンが入れ替わるという設定自体が結構 冒険していたこの作品。入れ替わった直後はそりゃねえだろと言いたくなる ような失敗ばかりやらかし、お互いにラブホテルでこっそり逢っていたところを スキャンダルされ総スカンを食らうというとこまでは中々にダイナミック。 で、失意の底から立ち上がる段階になってから、段々と二人のものの 考え方・感じ方や言動が肉体の方の性別のそれに変わっていくという展開に なっていく。

この再起の道を目指してからの展開はマネージャーやらアイドルのファンたちや 世間の人間の態度が話の中であまり一貫しておらず、物語の展開に合わせてる感が かなり漂う。いやぶっちゃけ言って物語自体がかなりご都合主義に走ってしまって いて、読んでいて非常にモヤモヤしてしまった。そんな純粋な物語の展開はさておき 入れ替わり作品としてはこのオチは悪くはない。今までの例から言うと何故かアイドルとの 入れ替わりを扱った作品は元に戻れずに終わることが多いようだ。

異性になって話し言葉や意識まで異性のそれへと変わっていく、というのはTSFでは 割とよくある描き方だけど、個人的にあまり好きではないかも。今までの 性別として過ごしてきた積み重ねはそう簡単に消えるものではないだろうし、 現代はその性ならではの立ち回りを強要されるようなことはない時代だ。 ここまでなにもかもが異性へのそれへと変わってしまうのは(それはそれで 倒錯感はあるが)、イマイチ感情移入がしづらいように感じられた。

しかしこの同じシチュエーションを男性と女性の作家でそれぞれ書くというのは かなり画期的だったと思う。男女入れ替わりを扱った作品は当たり前だが話を書く 人間はどちらかの性別なわけで、結局のところその書き手の性別が基本視点となり 物語の方向性を位置づけてしまう。『おれがあいつであいつがおれで』なんか タイトルからして男性視点だ。入れ替わり自体は空想上の出来事ではあるが、 起きた事態に対して男女で何を意識しているかの違いはよく描けていたと思う。

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2007年08月28日

『AKUMAで少女』


HJ文庫
『AKUMAで少女』(著者:わかつきひかる
[Amazon]




ライトノベルという形式においてはここまで入れ替わりというものをメインに据えた 作品は珍しい。『先輩とぼく』などでは入れ替わりはあくまでキャラクターの 属性程度の扱いに過ぎなかったわけだから、個人的に随分鬱憤は晴れた(笑)。 内容自体は幼なじみ同士で入れ替わったことによって両思いになっていく、 というなんら新しくはないものだけど、非常に今の流行りの傾向が取り入れられていて かつ少年漫画的で非常に読みやすい。

著者のわかつきひかる氏はポルノ小説家だということだが、この話の中で出てくる 犯すレイプといった言葉や作中で出てくるレズ行為などは、 今の世の中では(※あくまでフィクション・ネタとして)そんなに抵抗は少なく 受け入れられてたりするわけで。そういう要素が入ったものがライトノベルで普通に 出ちゃうという、その傾向がいいか悪いかはさておき、そういう時代の空気が 入ってるのは割と重要かなあと思う。『おれがあいつであいつがおれで』を 今書くとこうなる、と言える作品である。

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2007年02月21日

『ラブリバ♂⇔♀』を読んでみて


携帯小説 『ラブリバ♂⇔♀』

本格的に更新がスタートし読んでますが今のところかなり良い感じ。アイドルと 入れ替わるというのは今まで割とあったけど、オタクという特殊な人種が入れ替わる 対象に選ばれたというのは何気に新しい。その現代のオタクならではの一般的な コミュニケーション能力に欠ける痛さはよく描けていると思う。恐らく展開的には 電車男とエルメスが入れ替わったような話になるんじゃないかな。

…と思ってたんだけど、現在のところ亀子のヲタとしての痛さの描写が半端じゃない。 こういうのは大抵が変な趣味を持ってても主人公なだけにそれなりに異常な事態への適応力を 持ってたりするものだが、この亀子はそういう要素が微塵もない。これからも 適応出来るともまるで思えない。いい意味で商業作品として成り立つか怪しいと思える くらい冒険的設定だ。入れ替わった状況が悲惨すぎてほとんどダーク系の小説読んでる 感覚に近い。

平日に更新が行われるということで、毎日入れ替わりものの新作が読めるという 前代未聞の幸せ状況が発生してます。おかげでメモが非常に見づらい ことになってますが。
この状態がいつまで続くのかよくわかりませんが、昨年12月に始まっている 別の携帯小説が現在50数話とかいってるのでやっぱり少なくとも3ヶ月以上は は続くでしょうね。いやいや素晴らしい。

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2006年10月10日

『パパとムスメの7日間』


小説 『パパとムスメの7日間』(著者:五十嵐貴久)
朝日新聞社 10/6(金) 発売




タイトルなどからなんとなく想像ついたと思うけど、当作品は映画『転校生』に代表されるよう ないい話系の作品。つまりギクシャクした二人が入れ替わりという文字通り相手になることで 相互理解を深める点に主眼を置いた話。女子高生が絡んでくるということで色んな期待を 抱く人もいるとは思うけど、あくまでそのいい話の入れ替わる対象が父親と娘だったということ。 その点を踏まえた上でこの作品を改めて評価しても、まあまあよく出来ていたんでは ないかなーと思う。

当作品は父親と娘の視点を交互に描写されていて、二人の心理がわかるというユニークな手法を取っている。 個人的にはやはり娘になってしまった父親の心理状態に興味津々だったのだけど、思っていたより そういった描写は淡白で、どちらかというと感情の起伏が大きい娘が見た、娘になった父親の様子の 描写の方が萌える(笑)。また典型的な目隠しイベントが あるのだけど、これが結構克明に描かれていて非常に良かった。

人間関係という意味では壁を作ってるのは一方的に娘の方なので、父親の仕事を体験しながら 色々な思いを巡らせる娘という描写が多かったように思う。仕事関係の描写が妙に具体的なのは 恐らく作者の実体験が多少なりとも入っているからだろう。逆に娘というか女子高生を体験する父親 は、もうちょっと見てみたかったなーというのはあったかな。(美味しい場面もちょっとだけ あるけど) 終盤のカーチェイスなどは ちょっと驚く展開だけど、これ絵で見たら案外面白い気はする。

TSF小説を読みなれているものにとっては異性を体感する場面に物足りなさを覚えるかもしれ ないけど、実はこれ雑誌掲載時と比べるとそういう部分はかなり加筆されている。
個人的には結構好きな方の作品で、実写化すると面白いんじゃないかーとか思った。 下着姿にまでなってくれて演技が出来る女子高生がどれだけいるのかは分かんないけど、 やっぱりこの父親と娘って組み合わせには弱いんだよね。

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2006年09月09日

『パパとムスメの7日間』だってー!


八重洲メディアリサーチ様の掲示板で知りました。

『パパとムスメの7日間』(著者:五十嵐貴久)
10/6(金)発売

いまどきの高校生・小梅と、冴えないサラリーマンのパパ。ある日突然、二人の人格が入れ替わってしまったら? 「いつまで、こんなことが続くのだろう。(中略)あたしたちは二人揃って鏡に向かってお祈りした。明日の朝、目が覚めたら、お互いが元に戻っていますように」。ドキドキの青春あり、ハラハラの会社員人生あり。ハートウォーミングな家族愛を描いた笑いと涙のノンストップ・エンターテインメント長編!

この作品に関しては正直寝耳に水だったため、慌ててネットで検索したところこの作品はなんでも朝日新聞社の発行する雑誌小説トリッパーに4回に渡って(2005年秋号から2006年夏号まで)掲載されたものらしい。ここまで設定が美味しい作品が埋もれていたことを考えると、まだまだ陽の目を見ずに埋もれた作品て結構ありそうな気がする…。

これらの連載をまとめた本が出るのは10/6(金)だけど、調べてみるとこの作品が掲載された雑誌・小説トリッパーはまだネットで手に入るらしい。Amazonでも扱ってるけど上記の朝日新聞社のサイトの方が確実に手に入るということなんで、10/6には単行本どうせ買うつもりだけど、我慢しきれずこの雑誌・小説トリッパーのバックナンバー注文しちゃいました。(←馬鹿)

某所でも書いたことなんですが、入れ替わりにはその入れ替わった二人の人物関係に色々と組み合わせがあるんですが、私個人が最も好きな組み合わせが「父と娘」の入れ替わりなんですわ。それだけに今回の作品は非常にたまらない。しかも娘は女子高生ときましたか。やばすぎて楽しみで死にそうです。感想はまた読んでから。

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2006年05月12日

『ぼくのご主人様!?』第2巻


富士見ミステリー文庫
『ぼくのご主人様!?』(著者:鷹野祐希
第2巻




今回は吉朗たちの入れ替わり先輩格であった千尋が主人公。…なのだがこの人物の適応力の高さに 加えて、入れ替わって既に三年も経ってることもありこの状況に慣れまくっていて変身譚としての 面白みは弱い。そこらへん遡って入れ替わった場面から描いてくれるかとほのかに期待してたけど そういうわけではなかった。そういう部分を除いてしまうとこれ単なる明治時代風の華族様のお話で しかなかったり。

今回二つの世界をリンクする要素であった「和算」と「諒子と諒悟」。和算の解法がどうこうという話は 少々読者を置いてけぼり気味で、それが解かったからどうしたという感が…。吉朗たちの場合と違って 異世界の相手に恋してしまったというのは面白かったのだけど、ああいう「うほっ」な展開やって しまうのは少々ツラいものがあったかもね…。基本的には好きなシリーズなので次は諒子と諒悟の 入れ替わりあたりで一つ。

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2006年01月12日

『ぼくのご主人様!?』


富士見書房 富士見ミステリー文庫
『ぼくのご主人様!?』(著者:鷹野祐希




サイトの紹介等を 読む限りでは「性別が」入れ替わってるのことを指して「入れ替わりラブコメ」と言ってる可能性が あったため、とりあえず現物を読むまで該当とするかどうかは保留してたわけです。それが なかなか入手が出来なくてようやく手に入れて読んでみたらこれバッチリ該当じゃんよ。 少々ネタばれになってしまうけど、パラレルワールドの自分と入れ替わっていることが 作中で描かれており当サイト的には該当ということで。

いやそれどころか、これかなり(・∀・)イイ!
好きな幼なじみの女の子と異世界で性別を違えて出会うという倒錯感はなかなかの もの。メイドという昨今のオタク向けど真ん中な記号を持ってきてはいるけど TSF描写はバッチリあって、ちゃんとオチにもそれらを上手く使ってる。入れ替わっている 当人同士が会えないという意味では『パートタイムプリンセス』になんとなく似てるかな。 千尋さんの件などいくつか消化してない要素もあるので十分続編作れますな。期待しませう。

ついでに富士見書房の「朗読ボイス」という 富士見書房の新刊の目玉ポイントに音をつけてしまおうという企画にこの作品が対応 しているということで聞いてみた。(以下の対応機種 の携帯電話を持っている必要あり) 吉朗が吉香になって胸を触って 確かめる探索シーンが音声化されていて、こりゃあ(゚Д゚)ウマーでした。
機会があればどうぞお試しあれ。

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2005年09月18日

『まぶらほ』/短編第26・27話




『まぶらほ』(著者:築地俊彦
該当 短編第26話「わたしがあなたであなたがわたし」
第27話「母よあなたはやってきた」
収録巻 『まぶらほ 〜ふっかつの巻・きた〜』

今年の月刊ドラゴンマガジン1・2月号に掲載されていた分。 分かり易い帯だったんで(笑)すぐ捕捉出来て良かった。ODに終始しちゃってますが、キャラにそれなりに個性があるので ドタバタ加減もいい感じ。玖里子みたいなお色気キャラは状況を引っ掻き回すキャラなので、こういう時に非常に美味しい役回り。全体としてもうちょっと はっちゃけて欲しいと思わなくもないけどまあこれはこれで。OD好きな人なら是非。

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2005年06月07日

『先輩とぼく』第5巻


メディアワークス 電撃文庫
『先輩とぼく』
第5巻 [Amazon]






な、なんだってーこの帯は…!新展開かー






服装だけかよ!
てか表紙の二人誰だよ、とか思ってけど主人公の二人だったのかよ。
まあそれはそれで萌えるが。

去年のコラムで取り上げた時は「微妙な作品」という 評価だったのけど、実は4巻あたりからまた評価が変わってきた。 それは明確につばさ(はじめ)のいじり描写が増えてきてるのがわかるからだ。いやあ全くいいことだ。
正直、おたく的記号を持ったヤツらがドタバタするっていう話で勝負しようとしたらば同じ ライトノベルの『涼宮ハルヒ』(著者:谷川 流)にどうしたって勝てない感じなので、この物語の最大の特徴 である入れ替わりを前面に押し出した方がいいに決まっている。

まだ本編は読んでる途中だけど今回はいきなり巻頭のカラーイラストにやられた。
くぅこれは素直に萌える…。2chスレでは ガンガンWing誌付録に掲載された4コマ漫画をして「これは左足で描いてるのか?」とまで 言われた日柳こより氏だが、その風評を 払拭する出来のイラストと言えるだろう。
しかし気付いたらこのシリーズも5巻目か…。早いものだ。

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2005年02月27日

『灼眼のシャナ』番外編


『灼眼のシャナ』 番外編「−リシャッフル−」
一応番外編に相当するので本編読んでなくて大丈夫かな、という心配があったけど そこらへんは画集に収録されているという ことで冒頭に簡単に説明を置くなどして考慮されてるのが嬉しい。(入手のハードルは高いけど) まあライトノベルを読んだことがある人なら問題なくすんなり読めると思うです。
しかもこれは入れ替わり作品としてもなかなか良く出来てる。入れ替わり状況に 翻弄される二人の描写が丁寧かつ面白い。ていうか超萌えますた(*´Д`)ハァハァ

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2004年12月07日

『とある魔術の禁書目録(インデックス)』第4巻




メディアワークス 電撃文庫
『とある魔術の禁書目録(インデックス)』(著者:鎌池和馬)
第4巻


早速買ってキタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ ! !

あっという間に読みきったのだけど、自分みたく色々な入れ替わり作品を 見てきた立場からするとこのエピソードはとても面白かった。
情報を知ってから該当巻発売までに1〜3巻を読んでいたことも正解だったようだ。 登場するキャラクターも把握できていたし、この作家のいい面も悪い面も 分かって過不足なく楽しむ事が出来た。

以下ネタバレ

この話で描かれている入れ替わりはミスキャスト型とでも言うべきものである。
使用頻度は低いためあまり見かけないが、普通の入れ替わりと違う特徴は、入れ替わって いることをその本人が自覚できないというところ。つまりさも当然の如く振舞って いる様子も第三者にはまるで配役を間違っているかのような状態にしか見えない。しかも それでいて本人が大真面目であるっていう部分のギャップがひたすら滑稽さを強調させ 面白いのだ。

(この呼び方にしたのはらんおうさんの描かれたTSF小説 『ミスキャスト』[ http://inquest.systems.ne.jp/novel/cast1.htm ]と いう作品にちなんでいます。この作品は個人的にも非常に好きでして。未読の人はオススメですよー。)

この『とある〜』は毎回最初の方はギャグ仕立てで後半に話が大きく展開していくという パターンになっていて、そのギャグ部分でこのミスキャスト型が生み出すドタバタが上手く 活かされててこれまた秀逸な出来!
後半もこの話で起きた入れ替わり現象・御使堕し(エンジェルフォール)にまつわる謎を 追求していくのだけど、なるほど原因はともかく入れ替わりがおよぼした出来事としては なかなか新しい。そしてなにより自分の文章以外でこんなに「入れ替わり」が使われてる のは初めて見た(笑)。

作品としての出来は多少文句を言いたくなる部分もあるけど、これだけ入れ替わりを 正面からテーマとして扱った作品もちょっと珍しく、それだけに結構嬉しい。
TSFを追求する人には少々物足りないかもしれないけど暇があったらオススメです。

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2004年04月25日

『TO THE CASTLE DISCO UNDERGROUND』






集英社 スーパーダッシュ文庫
『TO THE CASTLE DISCO UNDERGROUND』(著者:桑島由一
bk1

冒険を体験したくて適当に城を飛び出したマユリ達はある村の住人と遭遇する。そこの人々は村に出没するゴブリンに体を入れ替えられてしまっていた。しかし、今は襲ってくるゴブリンを勇者様が退治してくれているというのだ…。

あ、これ普通に面白いよ。あとがきにある自分にとってRPGってのはTVゲームのそれだと言う著者の、新しい世界を創造してやろうというつもりなんか微塵もありませんという作風はむしろ清々しいくらい。ボケ倒しつつもそれなりに話まとめるあたりちょっと感心した。
ゴルゴ(ドラゴン少女)に入れ替わったセバスチャンの欲望に素直すぎるな行動は、ベタながらも(;´Д`)ハァハァできますな。その場面の挿絵がなかったのが残念…。

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